物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

城南運輸、モービルアイ本格運用 事故防止へ万全の体制整備

物流企業

2016/10/27 0:00

 【岐阜】城南運輸(中島由貴社長、岐阜県岐南町)は後付け衝突防止補助装置「モービルアイ」をトラック23台に導入し、10月から本格的な運用を開始している。併せて装着したドライブレコーダー(DR)ともデータ連動させるなど、事故防止に万全の体制を整えている。  ジャパン・トゥエンティワン(加藤充社長、東京都渋谷区)が販売するモービルアイは、カメラで前方の車両や車線をモニター、衝突の危険が迫ると警告音を発し、居眠りや脇見運転を防止する装置。「前方車両衝突警報」「車線逸脱警報」「歩行者衝突警報」といった機能を備えている。  所属する物流ネットワーク中部協同組合(道山勝美理事長)でモービルアイの存在を知ったという中島社長は、「IT(情報技術)に優れたイスラエルで開発されたシステムで、信頼性が高い。単体の居眠り防止装置も検討したが、モービルアイで居眠りやふらつきなど、全てカバーできる。荷主企業から勧められたこともあり、導入を決めた」と振り返る。  導入は国土交通省の助成金も活用し、データ連動可能なユピテル製DRとセットで行った。中島氏は「常に横乗りして指導するわけにもいかないので、DRとの連動は重要。初は頻繁に警告音を鳴らしていたドライバーも、鳴らすことが少なくなった。工場の構内をゆっくり走る際も、トラックの死角まで感知してくれるので、とても助かっている」と強調。  安全面では以前から「凡事徹底」の方針の下、基本的な動作の繰り返しを重視し、洗車の励行なども意識向上につなげてきた。今後は、モービルアイをはじめとする機器も有効活用し、ソフト・ハード両面で事故防止対策を推進していく。  中島氏は「長い間、電器関連など大手企業の仕事が主体だったが、小口の積合せ輸送で、地元の中小企業の荷物をどんどん増やしていきたい。安全品質向上で顧客と良好な関係を築き、一緒に成長していけたら」と力を込める。(星野誠) 【写真=ユピテル製DRとセットで導入】





本紙ピックアップ

相次ぐクマ被害、敷地出没や車両衝突

 クマの被害が後を絶たない。11月末時点の環境省の速報値で、2025年のクマによる人身被害が230件に達し、過去最高を記録した。敷地内への出没や車両との衝突など物流業界への影響も小さくない。修理費が高額に及ぶケースもある…

臨時国会閉会、暫定税率廃止法など成立

 第219回臨時国会が17日、閉会した。内閣提出法案は、2025年度補正予算案などを除くと、気象業務法及び水防法の一部改正案など11件が提出され、全て成立した。衆・参議員提出法案は、通常国会からの継続審議の法案を合わせて…

経産省「健康経営銘柄」、殿堂入り制度を創設

 経済産業省は、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する健康経営がより評価されるよう、健康経営銘柄に複数回にわたり選定された企業を顕彰する「健康経営銘柄の殿堂入り制度(仮称)」を2026年度にも創設する。1…

岡山スイキュウ、岡山・津山にBTS型

 岡山スイキュウ(片山順二社長、岡山市南区)は、2026年6月をメドに津山市でBTS(特定企業入居)型物流センターを開設する。生コンクリート製造・販売などを手掛ける大獄名古屋(杉田孝浩社長、名古屋市中区)が建設する施設を…

オススメ記事

相次ぐクマ被害、敷地出没や車両衝突

 クマの被害が後を絶たない。11月末時点の環境省の速報値で、2025年のクマによる人身被害が230件に達し、過去最高を記録した。敷地内への出没や車両との衝突など物流業界への影響も小さくない。修理費が高額に及ぶケースもある…

臨時国会閉会、暫定税率廃止法など成立

 第219回臨時国会が17日、閉会した。内閣提出法案は、2025年度補正予算案などを除くと、気象業務法及び水防法の一部改正案など11件が提出され、全て成立した。衆・参議員提出法案は、通常国会からの継続審議の法案を合わせて…

経産省「健康経営銘柄」、殿堂入り制度を創設

 経済産業省は、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践する健康経営がより評価されるよう、健康経営銘柄に複数回にわたり選定された企業を顕彰する「健康経営銘柄の殿堂入り制度(仮称)」を2026年度にも創設する。1…

公取委調べ/価格転嫁25年度、「7割以上」0.3㌽上昇

 公正取引委員会は15日、価格転嫁円滑化の取り組みに関する2025年度の特別調査の結果を公表し、トラック運送業などは多重委託構造が存在するため、元請けから下請けの同業者への価格転嫁が円滑に進んでいないと分析している。 受…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap