大阪ガス、CNGでLNG輸送 国内初CO2排出量7%減
産業
2016/10/24 0:00
大阪ガスは19日、液化天然ガス(LNG)運搬用の圧縮天然ガス(CNG)トラックを公開した。11月から泉北製造所(大阪府高石市)から京滋方面への輸送に投入する。大阪ガスによると、LNG輸送に大型CNGトラックを使うのは国内初。 2015年12月にいすゞ自動車が発表した大型CNGトラックを採用。ニヤクコーポレーション(堀江浩太社長、東京都江東区)が運行する。CNGを燃料として使用することで、軽油のローリー車に比べ二酸化炭素(CO2)排出量が7%減少。走行距離当りの燃料価格も削減できる。 大阪ガスでは、環境省が推進する二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金を活用し、大阪ベイエリアトラックエコ・ステーション(大阪市西淀川区)にディスペンサーと圧縮機を1台ずつ増設。利便性の向上も図った。 矢野和久常務は「国や協力会社をはじめとする数々の関係機関の支援もあり実現した。CNGで動く車両がLNGを運ぶということは、見る人に強い印象を残す。これを機に国内での更なるCNGの普及に努めたい」と語った。 また、いすゞ自動車の大平隆常務は「長距離輸送を見越し、高速道路を一定の速度で走行することに最適化している。燃焼効率も良く、CO2や粒子状物質(PM)の排出量も少ない。今後も更に良い商品をつくり、物流事業者の皆さんの期待に応えたい」と述べた。(吉添高志) 【写真=CNGトラックについて説明するいすゞ自動車の大平常務】