秋ト協/事故防止大会、努力すれば「激減可能」 降雪期も対策徹底
団体
2016/10/24 0:00
【秋田】秋田県トラック協会(赤上信弥会長)は県内3カ所で、交通事故・労働災害防止大会を開催した。事故防止を図る全国的な取り組みで、全ト協が展開する車両台数1万台当たり2.0件以内の目標達成などを盛り込んだ決議を行い、交通事故、労災の撲滅を誓った。 大会は3年目を迎え、県南ブロックが横手市で12日、県北ブロックは大館市で13日、中央ブロックは秋田市で14日に開催した。 南ブロックの大会には、たすきを掛け、鉢巻を巻いた会員50人が参加。近藤哲泰副会長が「交通事故と労災の防止が重要な課題だ。事故防止では車両1万台当たり2.0件以下の目標に取り組んでいる。20年前の交通事故の死者は1万人を超えていたが、昨年は4117人と半減している。努力すれば激減させることも可能だ。しっかりと取り組みたい」と強調。労災防止についても「2年連続で労災死亡事故はゼロで、今年も7月時点では発生していない。これから降雪期を迎える。道路や気象状況によって事故が多発し、転落、転倒の災害も発生しやすくなる。業界を挙げて、事故防止や安全対策の徹底に努めよう」とあいさつ。 続いて、横手警察署交通課の川越英治指導係長、横手労働基準監督署の須田健二署長が、交通事故や労災の防止を呼び掛け、新潟地方交通共済協同組合の坂場茂・事故防止対策室長は「事故事例から考える事故防止対策」と題して講演した。また、事例発表も行い、出羽運輸(松田光雄社長、秋田県湯沢市)の東谷博常務が、安全衛生委員会の活動や研修・講習会の開催、全車に装着したドライブレコーダーの活用などを紹介した。 最後に、佐藤工業所(大仙市)の佐藤重彦社長が決議文を読み上げて採択し、北国急行(湯沢市)の松田司社長の掛け声により、全員で「ガンバロー」のシュプレヒコールを行った。(黒田秀男) 【写真=全員で事故防止の「ガンバロー」コールを唱和(12日、横手市)】