スイキュウグループ/安全確認コン、女性が2部門制覇
物流企業
2016/10/24 0:00
岡山スイキュウ(片山順二社長、岡山市南区)を中核とするスイキュウグループは15日、岡山県トラック協会(壷坂須美男会長)の自動車運転練習場で安全確認コンテストを開催した。2015年まではトラックの運転・点検整備競技を行ってきたが、16年は初の試みとしてフォークリフトに特化。陸災防の競技要領に準拠した運転操作、点検整備に指差し呼称を取り入れ、カウンターリフトとリーチリフトで、それぞれ7人の選手が腕を競った。 20分間の学科試験を行った後、開会式を実施。岡本卓治会長が「たった1人が起こした事故で会社が潰れることもある。もう一歩突っ込んだ安全確認を確実にやって欲しい」とあいさつ。 また、荷主を代表してロジスティクス・ネットワークの長沢正明・執行役員品質管理部長は「昨年はトラック競技を見て感銘を受けた。今年はフォークリフト競技ということで、全ての業務に安全第一の姿勢を感じ感謝している」と語った。 競技は、個人、所属別にそれぞれ実施。個人競技では、カウンターとリーチ部門で運転操作と点検整備を行った。また、所属別競技は、リフトマンとドライバー、点呼係の3人が1組となり、実際の業務を想定して実施。ドライバーの点呼と並行してリフトで棚から荷物を下ろし、トラックに積み込んで場内を一周、到着の点呼までを審査した。 その結果、個人競技ではカウンター部門で広瀬早希選手(瀬戸内物流センター)が1位、牛房一馬選手(倉富物流センター)は2位、元山博紀選手(早島物流センター)が3位に入賞。リーチ部門では、森岡恵選手(倉富物流センター)が1位、川島和義選手(泉田営業所)は2位、高田大聖選手(倉富物流センター)が3位に入り、両部門を通じて森岡選手が高得点をマークして総合優勝した。 所属別競技では、参加した6事業所のうち、泉田営業所と瀬戸内物流センターが同点で1位を獲得した。 閉会式で、片山社長は先日の岡山県トラックドライバー・コンテストの女性部門で、服部選手が2年連続で全国大会の切符を手にしたことに触れ、「本日も各部の優勝者がいずれも女性で、当グループに女性の頑張り屋さんが多くなってきた。本大会は、順位を決めることが本意ではない。この経験をプライドに変えて、身に着けたスキル・知識を惜しみなく職場に広め、現場力向上につなげて欲しい」と語った。 競技には選手の家族も応援に駆け付け、入賞者には豪華な賞品が贈られた。また、コンテストの特設ホームページも開設・公開。来場者は手持ちのスマートフォン(スマホ)や携帯電話でQRコードを撮影することで、選手紹介や大会の模様を見ることができるようにした。(江藤和博) 【写真=片山社長から優勝のトロフィーを受け取る総合優勝の森岡選手】