日本梱包/狭山梱包センター、国内事業所「トップ10」
物流企業
2016/10/24 0:00
日本梱包運輸倉庫(黒岩正勝社長、東京都中央区)の狭山梱包センター営業所(埼玉県狭山市)は、自動車関連部品の輸出梱包作業及びタイヤ、電動アシスト付き自転車などの保管・配送業務を主力に取り組んでいる。売上高は30億円で、国内全82事業所のうち「トップ10」に入る拠点施設になっている。19日、ニッコンホールディングスがアナリストや報道関係者向けに実施した「事業所見学会」で、営業所の取り組みなどを説明した。 同営業所は首都圏中央連絡自動車道(圏央道)狭山日高インターチェンジ(IC)から2キロ、また、大の取引先、ホンダ埼玉製作所(狭山完成車工場)からも5キロに立地。物流倉庫は全11棟(梱包作業場及び借用2倉庫分含む)で、延べ保管面積は5万940平方メートルに及ぶ。パート・アルバイト社員などを含め200人が働く。 現在、輸出梱包業務などに伴う海上コンテナの取り扱いが堅調だ。輸出業務が始まった2006年12月は90個(月間、40フィートコンテナ換算)程度に過ぎなかったが、現在は340個(16年9月実績)に拡大。肝付兼一朗所長は「海外生産が進む中、コンテナの取り扱い数はタイ向けを中心に、この10年間で4倍に増えた。現地の政治・消費動向などにも左右されるが、引き続き堅調に伸びる見通しだ」と意気込む。 また、最近好調に業務量を伸ばしているのがタイヤの保管・配送業務。15万本のタイヤを常時保管し、大型トラック1200台分の60万本(年間)を全国向けに配送。ニッコンホールディングスの佐野恭行・取締役常務執行役員は、「当社は国内を含め、多くのメーカーの商品を取り扱っている。引き続き、共同配送などを含め、物流費削減に向けた具体案を提案していきたい」と話す。 更に、電動アシスト付き自転車の取り扱いも伸びている。一部組み替え業務とともに、全国主要拠点までの幹線輸送及び2次輸送にも対応。一部の地域向けには福山通運などの特積事業者と業務提携し、全国配送ネットワークを構築している。1日当たり約1200台の出荷に対応できる体制を組む。(小瀬川厚) 【写真=海コンの取り扱いが拡大する狭山梱包センター営業所(埼玉県狭山市)】