キタコ、トラック盗難防止 小型トラ・バン用 ハンドルロック販売
産業
2016/10/20 0:00
オートバイ部品の製造・販売を手掛けるキタコ(北山稔夫社長、大阪府東大阪市)は、トラック向け盗難防止装置の開発と販売に力を入れている。8月には、大型トラック用ハンドルロックを軽量化し、小型トラックやバン車にも対応する新製品を追加、年間2千台ともいわれる、トラックや建設用重機などの盗難の防止に貢献している。 ハンドルを固定するシャフト、キーボックス共に金ノコなどで容易に切断できない頑丈な素材を採用。キーボックスはピッキングによる開錠を受け付けないものを使用し、安全性を高めている。 単車の盗難対策に頭を痛めていた特販部の森田浩康氏(53)が、単車用のロック装置の研究・開発を進める中、茨城県内でトラックの盗難が多発していることを知ったのをきっかけに、トラック用の各種盗難防止装置の開発にも着手した。 2013年には茨城県警から盗難防止への貢献が高く評価され、感謝状が贈られた。また、茨城県トラック協会(小林幹愛会長)の助成対象に指定されている。 このほか、車体側面にむき出しで装着されていることが多いトラックのバッテリーの盗難防止用に、バッテリーの取り付け部分をロックするナットも販売。トラックのタイヤに装着するロック装置、車庫や営業所のゲートのセキュリティー強化に役立つチェーン錠なども取りそろえている。 森田氏は「トラックの窃盗は、全国の至る所で組織的かつ巧妙に行われている。トラックをがっちりガードすることで、各社の事業発展の手伝いができれば」と話している。(小菓史和) 【写真=容易に切断できない頑丈な素材を採用した大型トラック用ハンドルロック】