愛知ト協TWLB協議会、「長く働く」要望に応え 元気・生産性・防災に重点
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2016/10/20 0:00
【愛知】愛知県トラック協会(小幡鋹伸会長)は3日の理事会で、2015年10月から小幡会長を座長に据え立ち上げた独自事業「トラック運送事業におけるワーク・ライフ・バランス協議会(TWLB協議会)」でまとめた提言を発表した。トラック事業者のワーク・ライフ・バランスの一般的な見方から一歩進み、従業員が健康で長く働くことへの要望に応えていく――とし、11月1日にグランドオープンする中部トラック総合研修センター(みよし市)で課題解決を図る。(梅本誠治) 1月に実施したアンケートでは、「できることなら<いつまでも元気に働きたい」との考えが性別、年代問わず多く寄せられた。この結果を踏まえ、会社とドライバーが一体で協力しながら取り組む「元気促進」、業界内外の様々な知見・技術を生かし、高度化する「生産性向上」、緊急時に普段と変わらず地域社会の物流を支え続ける「地域防災」を重点項目に設定。独自考案した「ドライバー体操」と併せ、70歳代まで元気に働くことができるよう、様々な施策を提案していく。 小幡会長は「人手不足が深刻な中、TWLB協議会が出した結論は、仕事と生活のバランスを取って生き生き働ける業界だというイメージアップと、安全・健康・地域社会への貢献に向けた事業者支援。行政にも、運輸事業振興助成交付金が、いかに有効に使われているかを示すことが重要」と説明。 同協議会は、研修センターを日本一のトラックに関わる教育拠点にしていくことを目標に、大学や自動車メーカー、コンサルティング会社、全ト協から委員を選び、16年9月までに11回の会合を重ねてきた。 今後は、研修センターの本稼働に合わせ、第2次の協議会を発足させる。荷主企業と、待ち時間や荷役時間、輸送の効率化について話し合い、議論する場として、作業部会の設置も計画。小幡氏は「様々な業種の荷主に、委員となるメンバーを募っていくので、理事の中からもぜひ参加してもらいたい」と呼び掛けた。 【写真=理事に協力を求める小幡会長】