横浜国道事務所など、東扇島で清掃活動 神ト協が啓発看板設置
団体
2016/10/20 0:00
【神奈川】横浜国道事務所、川崎市などは5日、物流施設が集積する川崎市臨海部の東扇島地区(川崎区)でクリーン大作戦を実施した。神奈川県トラック協会など9者が協力し、国道沿いを清掃するとともに、マナー順守を呼び掛ける啓発看板や横断幕を取り付けた。 東扇島地区は物流センターや冷蔵倉庫が林立する日本有数の物流施設集積地だが、周辺の道路沿いには物流施設に出入りするトラックからのポイ捨てにより大量のごみが散乱し、社会問題化している。こうした状況を改善し、ドライバーのマナー向上を図るため、2011年から関係する行政、団体が連携して清掃・啓発活動を行っている。 6回目となる今回は、過去多の399人が参加。神ト協からは川崎ブロック(髙橋浩治ブロック長)から60人が集まった。清掃エリアも今回から拡大。参加者は8班に分かれて、国道357号と市道沿いを中心に、弁当の容器や空き缶、尿の入ったペットボトルといったごみを拾い集めた。 また、神ト協はトラックの通行が多い交差点2カ所に「ドライバーのみなさん、見られていますよ」とポイ捨て禁止を呼び掛ける啓発看板を設置した。 このほか、地元小学校の児童が描いた絵を使った啓発横断幕なども取り付けられた。 毎年参加している神ト協の高梨信広・交通環境委員長(高梨運送)は「ドライバーの意識改善が必要。同時に、トイレや休憩施設が少なく、物流センター前での荷待ちも長いトラックドライバーの労働条件を改善しなければ、根本的な解決にはつながらない」と話した。 閉会式では、神ト協の神志那学常務が「全ト協と連携し、ポスターやチラシを作成して会員事業所に配り、ポイ捨て防止運動を展開している。今後も美化意識高揚に努めていく」と取り組みを説明した。(吉田英行) 【写真=啓発看板と横断幕を取り付ける】