台風18号、高知市で局地的突風 高ト協会員13社が被害
物流企業
2016/10/17 0:00
日本海側を中心に荒天が警戒された台風18号は、5日午後、高知市などで局地的に猛烈な突風が発生し、被害が続出した。運送会社への影響も大きく、車両破損などが相次いだ。 午後2時10分ごろから35分ごろにかけ、高知市の鏡川河口付近から北東方向に直線距離にして4キロ程度の限られたエリアとその周辺で突風が発生。工場の屋根が次々と吹き飛んだほか、窓ガラスが割れたり乗用車が横転するなどして、3人が軽傷を負った。 多くの運送会社にも、数々の被害をもたらした。高知県トラック協会(岸圭介会長)が会員各社にヒアリングを実施したところ、付近を走行していたトラックのミラー破損など軽微なものも含め、13社が被害を受けた。 中でも、突風が直撃した大洋運輸(山野内宏幹社長、高知市)では、小石や木材などの飛来物によって、トラック5台のほか社用車、従業員の乗用車を含め計20台が破損。このうちトラック4台は走行不能となり、業務に影響を及ぼした。また、激しく横転した乗用車も含め数台が廃車状態となった。このほか、敷地フェンスの倒壊や看板の落下、給油施設の破損など、数々の被害を受けた。(矢野孝明) 【写真=横転して廃車状態になった大洋運輸の従業員の乗用車】