UD東北支社、仙台カスタマーセンター刷新 最新設備導入 生産性向上を図る
産業
2016/10/13 0:00
UDトラックス東北支社(横田圭三支社長、仙台市宮城野区)の仙台カスタマーセンターが7日、リニューアルオープンした。新鋭の設備機器を導入したメンテナンス工場で、効率性や生産性の向上を図り、安全・確実で、よりスピーディーなサービスを提供していく。同日、オープニングセレモニー(開所式)を開いて完成を祝うとともに、工場設備の見学も行われた。 1972年に建てられた旧工場(同区扇町)が老朽化したため建て替えた。「コンパクトで生産性の高い施設」をコンセプトに、工場は対面型に配置し、片方の棟にはスルーベイ方式を採用。業務を稼働しながらの工事で、2015年4月に着工し、板金、塗装のベイを残して完成した。 新工場は整備ベイが22あり、このうち一般が14、車検は4、板金(建設予定)3で、塗装(同)、検査場、新車、トレーニングは各1となる。 施設内は採光式の屋根で、照明は全てLED(発光ダイオード)を取り入れた。 フロアリフト(2分割・L型タイプ)を両工場に1基配備し、作業効率を大幅に改善。地下の給廃油システムにより、迅速なオイル交換も可能で、定期点検から重整備まで幅広く使用できる。スルーベイ方式のレーンでは、レッカーによる連結した状態でもピット搬入が可能で、すぐに作業に取り掛かれる。 各ベイに集中給油装置を設置し、オイル交換の時間を短縮。完成検査場はコンピューターによる自動検査ラインで、迅速で正確な検査を行い、部品倉庫では自動倉庫を2基配備し、9500点の在庫を管理する。 また、研修施設として東北トレーニングセンターを開設するとともに、研修室やユニット実習室、車両実習場も整備。メカニックのスキルアップを目指し、人材育成の場として活用する。 開所式で、村上吉弘社長が「製販一体となり、ニーズに応えられる体制づくりに努めたい」とあいさつ。横田支社長も「仙台進出は来年で65周年となる。設備、ノウハウを大限に生かし、皆さまの稼働力をより高めたい。末長いご愛顧をお願いする」と述べた。(黒田秀男) 【写真=コンパクトで生産性の高い施設をコンセプトに、工場は対面型に配置】