マルソー、車両塗装ブース導入 新車納入 長期間要する現状改善
物流企業
2016/10/13 0:00
【新潟】マルソー(渡邉雅之社長、新潟県三条市)は車両ボディーをカラーリングする塗装ブースを導入した。新車納入に長期間を要する現状を、少しでも改善するのが狙い。トラック用と乗用車用の2タイプを据え付け、1日から本格稼働させた。(河野元) 本社構内で自動車整備業務のスペースを別棟に移動し、空いた施設を活用。これまで手掛けていた軽微な傷の修復に加え、外板板金も可能になった。製販事業部が担当し、トラック用はトレーラにも対応できる。投資額は5千万円。 県央地域には同様の設備が少ないため、トラック事業者が塗装を依頼する場合、新潟市内の専門業者に任せるケースが多い。今後は中越エリアの会社にPRし、新たな受注に結び付けたい考え。自社のカラーだけでなく、渡邉社長が理事長を務めるジャパン・トランスポート・パートナーズシステム(JTP)のロゴも入るため、ボディーには多くの色が使われる。コストは掛かるものの、視覚的なブランド効果を重視し、方針を徹底する。 渡邉氏は「近年では発注から納車まで1年半、中には2年かかる事例もある。乗用車用のブースは、高級車も扱える。地道に売り込みを掛け、ユーザーの掘り起こしに努めたい」と話す。 【写真=トラック用はトレーラにも対応】