愛知ト協女性部会、現場訪ね見識高める 東部陸運・研修センター
団体
2016/10/06 0:00
【愛知】愛知県トラック協会の女性部会(竹市五倫部会長)は9月14日、名古屋東部陸運(小幡輝雄社長、豊田市)と中部トラック総合研修センター(みよし市)で、視察研修を実施した。物流現場を訪ね、会員の見識を高める活動の一環。協議会から部会に昇格して2年、活動の幅を広げて、女性の発言力を向上している。 名古屋東部陸運では、愛知ト協会長を務める小幡鋹伸会長が自社の歴史を語る一方、会長として、「人手不足への対応や荷主との交渉は、互いがウィンウィンの関係でなければならない。自社だけでできないことには、会員同士でネットワークを組むことも必要。将来的には、皆さんの中から愛知初の女性協会長を目指して欲しい」と話した。 会社説明では、県の「あいち・ウーマノミクス研究会」女性雇用促進グループメンバーに名古屋東部陸運を代表して名を連ねる、小幡哲生専務が自社の取り組みを披露。多面的雇用を推進し、ワークライフバランスや育児休業制度、夫婦手当てなどで女性の継続雇用を支援する事例を示した。 哲生氏は「女性に活躍してもらうには、受け入れ側の意識改革に加え、女性自身でも総合職を目指すなど、やる気を持ってもらうことが必要。活躍の場を広げる提案は、現場の改善につながることも多い。今後も積極的に取り組んでいきたい」と語った。 施設見学では、1日600便が入出庫する名古屋東部陸運の豊田物流センター(豊田市)で、自動車部品をトヨタ自動車のカンバン方式で出荷する順立て作業と、建材や書籍などの混載作業を視察。続いて、中部トラック総合研修センターに場所を移し、新施設を部会が活用する提案などを受けた。 竹市部会長は「事業者の施設見学は部会設立当時からの目的に掲げており、今回は非常に有意義な内容だった。最近は、運送業界でも女性の雇用促進やトラガールの活躍が見られるようになってきたので、我々も女性経営者として業界のイメージアップに向けたアイデアなどを発信していきたい」と話した。(梅本誠治) 【写真=名古屋東部陸運の豊田物流センターを見学】