情報化月間記念式典、WebKITを評価 積載効率と実車率改善
行政
2016/10/06 0:00
2016年度の情報化月間記念式典が3日、東京都で開かれ、WebKITの開発・運用による情報化の促進に貢献したとして、全日本トラック協会(星野良三会長)と日本貨物運送協同組合連合会(古屋芳彦会長)が表彰された。星野、古屋の両会長が出席し、大野泰正国土交通大臣政務官から表彰状を受け取った。 全ト協と日貨協連は国交大臣表彰を受賞。WebKITの活用で、地域や荷物によって違った輸送の需給格差の解消につながり、中小物流事業者の積載効率や実車率の改善に寄与した――と認められた。 また、空車が減ったことによる物流効率化や環境負荷低減の面でも評価。タブレット(多機能携帯端末)にも対応させて、外出先から車両(求荷)・荷物(求車)情報を確認できるようにしたことも理由に上がった。 大野氏は「国交省では、省を挙げて生産性向上を進めている。受賞した皆さんは情報化の推進へ功績を残された。技術の普及などを通じて、今後も生産性向上へ取り組んで欲しい」と祝辞を述べた。 経済産業省は1972年、国土交通省や総務省などと連携して10月を情報化月間に設定。情報化の促進に貢献した個人や企業・団体を表彰している。(土屋太朗) 【写真=大野国交大臣政務官(左)から表彰状を受け取る日貨協連の古屋会長】