ムロオ、新米子支店が稼働 3温度帯大型センター併設
物流企業
2016/10/06 0:00
ムロオ(山下俊一郎社長、広島県呉市)が建設を進めていた新しい米子支店(鳥取県米子市)が完成し、5日から稼働した。鳥取、島根、広島、岡山の各県をカバーする3温度帯の大型汎用(はんよう)物流センターを併設。旧米子支店は「米子河崎センター」に名称変更し、生鮮食品などの物流センター(平屋建て、床面積675平メートル)として引き続き活用する。(江藤和博) 新米子支店は、米子流通業務団地にあり、米子自動車道・米子インターチェンジ(IC)から車で4分の好立地。敷地面積1万2100平方メートルで、2階建て施設の延べ床面積は1万1300平方メートル。在庫型・通過型のセンター機能を持ち、入出荷バース23基を備える。また、デジタルアソートシステムを装備するとともに、全館にLED(発光ダイオード)照明を取り入れた。 1、2階を合わせた温度帯別の床面積は、チルド(4室)が1500平方メートル、冷凍(2室)は1300平方メートル、ドライ(5室)は6300平方メートル。2階の冷凍庫には2300パレットを保管できるラックを完備しており、フォークリフトからリモコンで棚の記号・番号を指示すれば、目的のラックが自動開閉する仕組みを取り入れ、省人化・省力化を図った。 また、加工食品から酒類、チルド・冷凍食品、デリカ食品などフード全般を扱うため、全室にカメラを装備し、誰が出入りしたかを記録する体制も整えた。 年明けには大口の仕事を確保できる予定で、車両やスタッフを増やしていく。 1日には完成した施設に取引先を招いて内覧会を実施した。山下社長は「新米子支店の稼働を機に、山陰地区で手薄だった常温・冷凍・冷蔵の保管を強化したい。また、米子河崎センターは、業務を新米子支店に移し、塩干物や生鮮品に力を入れていく」と語った。 同社は2017年6、7月をメドに福岡県粕屋町、8、9月に岡山県倉敷市、その後は松山市で大型物流センターを相次いでオープンする予定だ。 【写真=米子自動車道の米子ICから4分の好立地】