気仙生コン協組、無線使い交通弱者見守る 地元署から任命 地域の安全確保
団体
2016/10/03 0:00
【岩手】岩手県気仙生コンクリート協同組合(宮沢信平理事長)は9月20日、大船渡警察署から、高齢者などの交通弱者を無線を使って見守る「交通安全・むせんでつなぐみまもり隊」に任命された。地域の交通安全確保に向け、新たな役割を担う。同協組には岩手県南運輸(志田宏美社長大船渡市)、ダイレミ輸送(熊谷昭洋社長、同)、松田商事(松田陵二社長、北海道新ひだか町)の緑ナンバー事業者3社も加わって各社のコンクリートミキサー車は、大船渡市、陸前高田市、住田町で構成する気仙地区を業務で巡回している。高齢者の多いエリアでもあり、管内を走行中のドライバーが、危険な行動をする高齢者などを発見した際に、車載無線機でプラントへ連絡。そこから警察へ通報して、事故を防ぐような体制を整える。 大船渡署の高橋仁署長が「県下の厳しい交通情勢を受け、気仙地区の道路状況に精通し、業務において幹線道路を往来するドライバーの方々に協力をお願いしたい」とあいさつ。宮沢理事長とドライバー代表の向沢峰子さん(松田商事)に、委嘱状を交付した。向沢さんが「積極的な通報に取り組むとともに、弱者に配慮した運転を誓う」と決意を表明。宮沢氏は「皆さんが目を光らせて事故を防ぐということは、自らの安全を確保すること」とエールを送った。 続いて、待機していたドライバーらがミキサー車に乗車。先導するパトカーの後から隊列を組んで次々と出発し、早速委嘱された任務に就いた。また、見守り隊の発足に合わせ、同署と同協組が共同で新たにステッカー300枚を作製。トラックの前後に貼り付けて、活動を展開する。(今松大) 【写真=隊列を組んで次々と出発】