三豊運送、新施設が稼働 ターミナル規模2倍
物流企業
2016/09/29 0:00
【香川】三豊運送(田中正治社長、香川県観音寺市)が建設していた観音寺国道営業所(同市)の新しい事務所と特別積合せターミナルが完成し、12日から稼働した。ターミナルは旧営業所の2倍の規模となり、処理能力が飛躍的に向上した。(江藤和博) これまで県内外の営業所は更地を確保し、建物を新築してきたが、三十数年前に購入した旧観音寺国道営業所は老朽化が進んでいた。燃料価格の安定に伴い、同社では、3年連続で賃上げを実施しており、観音寺国道営業所も建て替えて、職場環境改善や業務効率化を図ることにした。総工費は2億円弱。 同営業所は5年前、隣接する被服工場(敷地面積2800平方メートル)を購入し、倉庫として活用。また、2014年には990平方メートルの土地も買い増し、総敷地面積は1万3200平方メートルに拡大していた。 新事務所は2階建てで、女性専用トイレや休憩室、会議室などを完備。ホームから直接、事務所に出入りできる通路も整備して作業性をアップさせた。 敷地内には古い建物がまだ2棟残っており、うち1棟は取り壊し、もう1棟を拡張して倉庫として使っていく予定。 10日には管理職や社員を集めて落成祝賀会を開催した。田中社長は「老朽化した施設で社員には長い間苦労を掛けた。リニューアルにより皆が喜んでくれている」と話しており、輸送品質を更に高めていく方針だ。 【写真=ホームから直接、事務所に出入りできる通路も整備】