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遠藤運輸、ワイドタイヤ装着トレーラ 積載量・燃費とも向上

物流企業

2016/09/22 0:00

 【岡山】遠藤運輸(遠藤博道社長、岡山県和気町)は、スーパーワイドシングルタイヤのトレーラを導入した。トレーラの後輪に装着されている2本(ダブルタイヤ)を1本にしたタイヤで、ホイールを含め1車軸当たり90キロの軽量化を達成。架装全体を含めて積載量は0.5トン程度増え、大積載量26.7トンを確保した。8月31日付の納車で、兵庫県明石市と広島市間の飲料輸送に導入している。(江藤和博)  タイヤはミシュラン製の「Xone(エックスワン)」で、サイズは幅455ミリ、扁平(へんぺい)率55%。ラジアル構造でリム径22.5センチ。アルミホイールは日本向け仕様にアレンジしたオリジナルで、オレンジジャパン(時本真一社長、東京都新宿区)のタイヤ空気圧、温度センサーも取り付け、万全の体制を取っている。  通常のダブルタイヤに比べて大積載量がアップし、燃費も向上する。ドライバーも運転しやすく、車両の輸送効率が向上し、環境負荷低減にも優れている。  また、軸重8.6トン以下(空車時)になると、後ろ3軸のうち前方の2軸が自動的に浮き上がる構造。これはリフトアクスルトレーラと呼ばれ、空車時や積載量が一定の数値以下の時は自動的に2軸が浮き上がるが、強制的に下げることも可能。2軸のタイヤを浮き上がらせる構造にしたことで、高速道路では特大車ではなく、大型車の料金区分になるため、通行料金が25%程度安くなる。  輸送の往路は荷物を積載し、帰りは空車の場合、高速道路通行料金が安くなるメリットは大きい。  新車両は、日本トレクス(西川柳一郎社長、愛知県豊川市)の岡山支店(山本英城支店長、岡山市北区)と岡山タイヤ販売(藤田信康社長、中区)が協力して自動車検査登録した。  遠藤社長は「一番の狙いは燃費の向上。また、タイヤの耐久性にも期待している。2017年3月には同様の車両を導入する予定だ」と話している。 【写真=軸重が8.6トン以下になると、後ろ3軸のうち前の2軸が自動的に浮き上がる】





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