南信貨物自動車、チーム戦でリフトコン 自ら考え動く姿勢養う
物流企業
2016/09/22 0:00
【長野】南信貨物自動車(丸山光彦社長、長野県松本市)は11日、フォークリフトコンテストを開催した。運転者が意識的に危険発見に努め、回避策や対処方法を探る趣旨で実施。これに伴い、競技の方式をチーム戦に変更した。初の取り組みにもかかわらず、互いに知恵を出し合い、工夫を凝らす姿が多く見られた。マニュアルを忠実に実践するだけではカバーできない問題が起こった際、自ら考え、行動する姿勢を養うのが狙い。(河野元) 輸出入関係を中心に近年はパレットが多様化し、取り扱いに苦慮していることから競技を見直した。破損や落下といった荷物事故に加え、他社の運転者が操作するリフトに絡む労働災害も発生した事態を、重く受け止めた。 個々の技量を測る従来型のコンテストと異なり、4人1チームで話し合いながら競技に臨む。それぞれリーダー、運転者、書記、補助に役割を分担。危険要因を早めに見つけ、その芽を潰す、または避けるための思考や技術を競った。 所属部署同士の対抗戦ではなく、くじ引きでチームを編成。県外拠点からの出場者もいるため、メンバーが初対面のケースも少なくなかったが、同じ課題に臨み、解決策を模索する中で徐々に協調が生まれ、連携も深まった。 参加した5チームは、実技も交えて検討結果を披露。管理者らが審査し、順位を付けた。今回はリオデジャネイロ五輪にちなみ、優勝チームに金、2位が銀、3位には銅のメダルを贈った。併せて洗車講習も行い、融雪剤として散布される塩化カルシウムの落とし方などを指南した。 【写真=実技を交えて検討結果を披露】