富士物流、棚卸ロボットが特別賞 自動認識総合展で発表
物流企業
2016/09/22 0:00
富士物流(渡部能徳社長、東京都港区)は14日、RFID(無線自動識別)技術を利用した棚卸しロボットが、日本自動システム協会の「第18回自動認識システム大賞」の特別賞を受賞したことを受け、同協会主催の「第18回自動認識総合展」でプレゼンテーションを行った。 受賞したのは、同社が開発を進める棚卸しロボットの3号機(愛称ロジらふ)で、ICタグが張られた棚の前をロボットが自動走行し、電波発信時のRFIDアンテナ位置と、返信されたICタグ情報から商品の位置を特定し、在庫データと突き合わせて棚卸しを行う。 プレゼンでは「当初、RFID技術と、物流ロボットの開発を別々に進めていたが、これを一本化。2008年に試作機(1号機)10年にパレットラックでの棚卸しを実現した実用機(2号機)へと開発を進め、今回、大幅に小型・軽量化した3号機が完成した」と経緯を説明。 また、3号機では小型・軽量化に加え、①高効率②シンプル③RFID判別機能の高度化――などにより、「付加価値を生まない棚卸し作業の無人化が実現した」と報告した。 1万ケース全てを目視で確認すると、14時間半弱かかっていたのが、作業員によるチェック漏れ分の確認に要する20分を含めても「30分で完了できる」と、省力化の効果を強調した。(田中信也) 【写真=「14時間半弱かかっていた棚卸し作業が、30分で完了できる」と効果を強調】