国際物流総合展、自動・省人化に関心 労働力不足最新技術を活用
産業
2016/09/19 0:00
日本ロジスティクスシステム協会(JILS、遠藤信博会長)、日本能率協会(中村正己会長)など7団体が主催する国際物流総合展が13~16の4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、460者2078ブースが出展した。物流現場の労働力不足を受け、IoT(モノのインターネット)技術やAI(人工知能)の活用で自動化、省人化を図る機器・ソリューションが、来場者の関心を集めた。 会場で最も広いスペースを確保した豊田自動織機は「ニッポンの物流美」をテーマに、流通・通販の物流現場を再現。省人化を図るマルチシャトルシステム、ピッキングロボットのデモンストレーションを行った。 IHIも、IoT技術でピッキングや積み込み作業の無人化を実現するソリューションを紹介。ダイヘンは、AIが適経路を判断して自律走行する搬送ロボットを初公開した。 物流会社では日本通運、ヤマト運輸(長尾裕社長、東京都中央区)、SGホールディグス(町田公志社長、京都市南区)、日本郵便(横山邦男社長、東京都千代田区)、郵船ロジスティクス、センコー、アルプス物流などが自社サービスをアピール。鴻池運輸のブースでは、大阪大学の現役学生チアリーダーによる「鴻池腰痛予防体操」が注目を浴びた。 保管機器システム関係では、カゴ車やパレットラックなどを扱う五常(板谷保社長、千葉市若葉区)、情報システム関係でタイガー(竹添幸男社長、東京都千代田区)、ユーピーアール(酒田義矢社長、同)などが自社製品をPR。 このほか、物流施設開発に焦点を当てた集中展示コーナーが設けられ、大和ハウス工業、シーアールイー、三菱地所、東京流通センター(多賀啓二社長、大田区)などが、各施設の立地条件や設備のメリットをアピールした。(吉田英行) 【写真=460者2078ブースが出展。自社製品などをPR(13日)】