丸吉運輸機工など、小学校で出前授業開催 児童「働く車」喜ぶ
物流企業
2016/09/19 0:00
【北海道】丸吉運輸機工(吉谷隆昭社長、北海道北広島市)とエフ・シー・ティー(坂尻正昭社長、同)、工藤商事(工藤英人社長、栗山町)、ジャスト・カーゴ(清野敏彦社長、石狩市)、萌運輸(近沢洋太社長、苫小牧市)、山一運輸(服部浩司社長、札幌市手稲区)など8社が協力して9日、「はたらくクルマといっしょにあそぼう」と題した小学校での出前授業を開いた。(北原進之輔) この取り組みは、働く車を子供たちに知ってもらおうと、2011年丸吉運輸機工が独自に始めたもので、年々、運送会社や荷主企業の参加が増えて内容の幅も広がっている。今年はユニック車やウィング車、平ボディー車、フォークリフト、タイヤショベルなど幅広い働く車が校内に集まり、2年生児童たちの前でデモンストレーションを行った。 工藤商事の工藤社長が「我々はトラックの仕事をしている仲間で、今日は皆に普段の仕事ぶりを知って欲しくて来た。いつもは道路を走っている姿しか見たことが無いと思うが、楽しみながら学んでもらいたい」と呼び掛け、生徒たちも元気に答えた。 デモンストレーションでは、ユニック車から除雪などを行うためのアタッチメントを下ろし、その後、タイヤショベルの先端に装着する場面を見せた。更に、平ボディー車からフォークリフトが下りて、ウィング車にパレットを積み込む作業も披露。 トレーラはヘッドとシャシーの切り離しや接続を見せ、萌運輸の神保英年札幌営業所長が解説して、子供たちは一つひとつのデモンストレーションに大きな歓声を上げた。 その後は1年生も加わり、それぞれのトラックや重機に乗ったり、ウィング車の荷台で飛び跳ねたりして、子供たちは大いにはしゃいだ。ウィング車を操作したジャストカーゴ輸送課の斎藤嘉紀氏は「普段トラックを運転していて子供と接する機会が無いので、私にとっても貴重な体験。車両に触れてこんなに喜んでもらえて、とても楽しかった」と充実感をにじませた。 最後に、生徒に向けて吉谷社長が「皆が楽しんでくれて我々も楽しかったし、将来ドライバーになりたいと言ってくれた子もいて、うれしかった。今日一緒に学んだ子の中から、将来ドライバーになる子がいっぱいいることを願っている」と述べた。 【写真=荷台ではしゃぐ子供たちとジャストカーゴの斎藤氏(右端)】