長崎ト協、海自と協定締結 災害時に緊急輸送
団体
2016/09/15 0:00
【長崎】長崎県トラック協会(塚本政治会長)は6日、海上自衛隊佐世保地方総監部と、災害など非常時の輸送能力確保に関する協定を締結した。総監部から緊急輸送の要請を受けた場合、長崎ト協が事業者選定やトラックの手配に協力。支援物資が被災地へ速やかに届く体制を整える。 総監部が長崎ト協に運行日時やルート、輸送量を伝え、長崎ト協は対応可能な会員事業所、車両、人員などを回答。契約は総監部と事業者が個々に交わす。非常時を想定した連絡、事務作業の訓練も行う。 熊本地震では、総監部に緊急輸送要請が増え、トラックの手配に支障が出た。個々の運送事業者に連絡していた従来の方法を見直し、協会を窓口として対応可能な事業者の幅を広げ、災害輸送の対応力とスピードを高める。同日、総監部で調印式が行われ、山下万喜(かずき)総監と塚本会長が協定書にサインした。塚本氏は「長崎県は海に面した町。離島も多く、海上自衛隊と緊急輸送で連携する意義は大きい。会員と力を合わせ、社会的使命を果たしていく」と述べた。(上田慎二) 【写真=協定書にサインする塚本会長(左)と海上自衛隊佐世保地方総監部の山下総監】