国交省/検討委提言、高速道に番号導入 東名・名神は「E1」
行政
2016/09/15 0:00
国土交通省は9日、全ての利用者に分かりやすい道案内の実現に向けて導入を検討している「高速道路ナンバリングの案」を明らかにした。既存の国道番号を活用した上で、区別するために数字の先頭に「E」を付け、並行路線などをグループ化。例えば、東名高速道路、名神高速道路が「E1」、新東名高速道路、新名神高速道路、伊勢湾岸自動車道は「E1A」としている。 同日開催の高速道路ナンバリング検討委員会(家田仁委員長、政策研究大学院大学教授)で提言案として公表した。 高速道路ナンバリングは、米国、英国、ドイツ、フランス、イタリアなど主要国で導入されている。各国のルールをみると、南北あるいは東西方向の路線を奇数か偶数かで付番、都市を中心に時計回りに付番する方法などがあるが、日本では国道番号が国民にとってなじみがあるため、「国道番号と整合する方法」を採用する。 ナンバリングの対象は、高規格幹線道路(1万4千キロ)全てと、高規格幹線道路から主要な港湾、空港、観光地にアクセスする路線を加える。一方、既にナンバリングがされている首都高速道路や阪神高速道路などの都市高速道路は対象としない。 基本ルールは、国道番号を活用するほか、シンプルで分かりやすくするため、番号は「原則二桁以内」とし、同一起終点など機能が似ている路線をグループ化する。 グループ化するのは一桁国道に並行する路線で、主要な高速道の並行路線は数字の下に「A」を付ける。 一桁国道ではないものの、北海道の骨格を成す北海道縦貫自動車道は「5」一桁、二桁国道に近接しなくても、同一地域内でおおむね方向が一致している路線も並行として扱う。 首都圏、名古屋圏の環状道路は先頭に「C」あるいは「R」を冠することで区別。例えば、東京外環自動車道が「C3」、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)は「C4」、東京湾アクアラインは環状道路とはみなせないため「CA」とする。(田中信也) 【写真=既存の国道番号を活用する案を提言】