ほくしょう運輸、事務所機能を強化 社屋の狭あい化伴い
物流企業
2016/09/15 0:00
【北海道】ほくしょう運輸(安孫俊博社長、北海道苫小牧市)は14日、本社に隣接する形で建設された新社屋に事務所機能を移転した。これまで事務所として使用していた社屋が手狭になったため、事務所棟を新設。旧事務所スペースは、ドライバーの仮眠室や休憩室拡大などに充て、事務所機能強化、労働環境の向上を図る。 新社屋は、土地面積540平方メートル、事務所は平屋建てで床面積250平方メートル。同社は運輸部、霊柩部、観光バス部があり、トラック、ジャンボタクシー、観光バス、霊柩車など多種多様な車両をそろえる。また、警備部、国内旅行業務を行う観光部、看板やステッカーを作製するカッティング・アート部、道内に三つの店舗を構えるそば屋「ごっつ庵」の運営など、幅広い事業を手掛けている。 また、2013年から夏にトラック駐車場を解放して行う、同社主催のお祭り「苫小牧ビアフェスタ」を3年連続で開催。20店以上の屋台に囲まれたステージで、歌謡ショーやお笑いライブなどが行われた。後援・協賛企業は180社以上、来場者は毎年増え4千人を数えるほどになった。 安孫社長は「60歳を過ぎて自分に何ができるのか試したいと思ったのがきっかけで、祭りが好きだからやってみた。地域の方々に喜んでもらうことができ、多くの協賛をいただけたことでその後も続けられた」と話す。 今年は、イベントノウハウを買われて7月23、24の両日に北海道日高町で行われた「ひだか樹魂まつり」に協力。今回の新社屋建設なども重なったためビアフェスタの開催は見送られたが、同月にそば屋の新店舗をオープンするなど、活発に動いた。 安孫氏は「事業を多角化しても利益が必ず出るわけじゃない。どの事業も良い時、悪い時がある。しかし、景気が悪い時こそ、良くなった時に備えて動くべきだと考えている」と述べる。(北原進之輔) 【写真=本社隣に事務所棟を新設】