北栄商事/コメ専用倉庫が完成 首都圏むけ配送
物流企業
2016/09/12 0:00
【福島】北栄商事(岡野幸夫社長、福島県泉崎村)が白河物流センター(白河市)内に建設を進めていたコメ専用低温倉庫が完成した。商社系のコメ販売及び物流拠点として、9月から東北、北関東地区の2016年産コメの保管を開始するとともに、首都圏向けの配送を担当する。(富田久男) 同センター敷地内の北側に、建築面積3300平方メートルの低温倉庫を2棟を建設。それぞれ敷地面積825平方メートルずつ4部屋に分け、品種、産地ごとに保管し、品質保持に努める。主に東北、北関東産のコメをメインに取り扱う。庫内はバレット4段積みの高さを確保しており、収納率80%換算で2万4千パレット分の保管能力を有する。 同社は、工業製品の原料や建築資材等の輸送などを手始めに事業を展開。東日本大震災を機に輸送品目を増やし、業容を拡大してきた。2年前には西郷営業所(西郷村)を開設し、積み合わせ配送、保管機能を強化した。 15年10月には、白河市白坂工業団地内の健康食品工場を買収し、白河物流センターを開設。敷地面積5万4千平方メートルを取得するとともに、工場倉庫や製造ラインを改装して、保管面積4300平方メートルの常温倉庫を完備した。 コメ倉庫の新設は、業容拡大に向けた第2ステップとなる。今後、第3ステップとして、同センター内に流通加工や物流センター機能を有する多目的倉庫(1万3200平方メートル)の建設を見込む。 岡野社長は「コメ販売の全国ネットワーク構築に協力し、きめ細かな需要に応えていきたい。新規事業にもチャレンジし、保管から流通加工、配送までの一貫サービスを目指したい」と語る。 【写真=業容拡大に向けた第2ステップとなる】