ヤマトHD、中部ゲートウェイ竣工 関東―中部宅急便を当日配達
物流企業
2016/09/12 0:00
ヤマトホールディングス(HD)は8日、総合物流ターミナル「中部ゲートウェイ(GW)」(愛知県豊田市)を竣工させた。多頻度幹線輸送により関東―中部の宅急便の当日配達を可能にするとともに、BtoB(企業間)の更なる強化を図るもので、同社グループが推進する「バリュー・ネットワーキング構想」の、戦略上重要な拠点となる。10月1日に本稼働する。(星野誠) 中部GWは、敷地面積3万6990平方メートルの鉄骨造り6階建て。ヤマト運輸(長尾裕社長、東京都中央区)などグループ6社が入居する。冷蔵品はセ氏0度から8度、冷凍品はマイナス15度以下に保つクール室や、マージ、キッティングなどを行う「付加価値エリア」(7600平方メートル)を併設する。 マテハン設備も新鋭で、車両から降ろしたボックスを安全で効率的に移動させる前詰め搬送機、エレベーターへの積み替えが不要なスパイラルコンベヤーを設置。横スライド式で荷物への衝撃を抑えた上に、1時間当たり4万1250個の処理が可能なクロスベルトソーターを備えている。 東名、新東名の両高速道路と接続する伊勢湾岸自動車道の豊田南インターチェンジ(IC、豊田市)から車で5分の好立地。また、中部国際空港(セントレア常滑市)から45分、名古屋港(名古屋市港区)からは30分の距離で、多様な輸送モードに対応できる。更に、2013年に稼働した厚木GW(神奈川県厚木市)とつなぐことで、関東―中部の当日配達が可能。17年竣工予定の関西GW(大阪府茨木市)と併せ東・名・阪のスピード幹線輸送ネットワークが完成する。 竣工式典で、ヤマトHDの山内雅喜社長は「中部GWは、バリュー・ネットワーキング構想を更に一段進める戦略拠点であり、物流を『コスト』ではなく、価値を生み出す手段に進化させるものだ。中部エリアには自動車、航空機、繊維など各産業の生産拠点が集まっているが、我々は日本のモノづくりの成長を支援していきたい」と表明。 その上で、「時代は猛スピードで変化しているが、新しいテクノロジーも生かし、いろいろな物流改革に取り組んでいく。日本のビジネスと生活者の暮らしを豊かにするため、この中部GWから、物流の革新と成長を実現させる」と力を込めた。 また、トヨタ自動車の豊田章男社長が来賓代表としてあいさつし、「ヤマトグループは、バリュー・ネットワーキング構想で、より早く、確実で、安心な、付加価値の高い物流にチャレンジしている。中部GWで物流改革を更に加速させ、豊かな社会の実現を支えていただきたい」と述べた。 【写真=多様な輸送モードに対応】
