晃永運輸30周年祝賀会、更なる飛躍を誓う 「腰の強い企業」目指す
物流企業
2016/09/05 0:00
【山形】晃永運輸(野口雅生社長、山形県天童市)は8月28日、山形市で創立30周年記念祝賀会を開いた。永年勤続表彰や経営指針発表などを行い、50年、100年企業を目指し、更なる飛躍を誓った。(黒田秀男) 1984年に三浦孝太郎氏が代表取締役として一般貨物自動車運送の免許を取得し、営業を開始。86年から野口氏が社長に就き、社業を発展させた。当初は鋳物関連の製品や材料、建設資材、鉱業製品などを主力に輸送。その後、重量物運搬、精密機械輸送と業容を拡大し、現在では産業廃棄物収集・運搬や危険物輸送。倉庫業、人材派遣業など、総合物流サービスを提供する。 また、2008年には事業委託を受けて、クレーンリース業や建設業、不動産業も加わり、幅広い事業を展開している。 資本金3500万円、従業員86人、車両は平ボディーやバン、ダンプ、ユニックトレーラなど89台。15年度の売上高は10億円を超えた。また、東日本大震災では、救援物資の供給拠点として保管(倉庫)、配送業務で支援を行った。 野口氏が「木に年輪、竹に節があるように、弊社も節目を大切にして、50年、100周年を迎えられるよう、腰の強い企業を目指す。トラック5台で創業した会社が100台規模の会社になったのは、皆さまのお陰で、感謝申し上げたい。今後も変わらぬ支援をお願いする」とあいさつ。 初代社長を務めた三浦板金製作所の三浦会長が「野口社長の人生60年間の血のにじむような努力とそれを支えた社員、家族の協力が、今日の発展につながった」とたたえるとともに、太田製材の田島誠社長、北日本産業の榎森靖郎社長が祝辞を述べ、野口の野口勲会長が乾杯の発声を行った。 永年勤続表彰では、野口社長が勤続30年など17人に感謝状を授与。この後、従業員一堂が社長夫妻に感謝状を送るサプライズもあり、涙ぐむ場面も見られた。 最後に、11月に社長就任予定の野口雅弘専務が、地域の総合ロジスティクス企業を目指し、新たに制定した企業理念や行動指針などを説明。「地域社会で生かされていることへの感謝と使命、責任を認識し、共に輝きたい。信頼される持続可能な企業を目指す」と飛躍を誓った。 【写真=永年勤続者らに感謝状を授与】