篠崎運送倉庫、新入社員と富士登山苦しみ&喜び分かち合う
物流企業
2016/08/29 0:00
【埼玉】「富士山での登山は、一生忘れない思い出になる。苦しみも喜びも分かち合える意義は大きい」―――。篠崎運送倉庫(篠崎晃市社長、埼玉県鴻巣市)は、新入社員を対象とした富士登山を2016年も実施した。今年の新入社員は高校卒の4人(女性3人、男性1人)と例年に比べて少なかったが、社長を筆頭に中途社員や取引先関係者など含め9人が参加した。 今回で8回目を数える富士登山は、「4月1日の入社式から、ほぼ4カ月間に及ぶ研修の総仕上げ」(篠崎社長)と位置付け、毎年7月の最終日曜日から月曜日までに実施。16年は関東地方の梅雨明けが例年より遅くなったが、幸い、実施日は天候に恵まれたという。 同社では原則として、ドライバー以外は高校卒業を中心に新卒採用を行っており、女性は県内出身者、男性は青森県で採用している。毎年、社長自ら青森県に出向き、採用面接を行っているが、「これまで採用しやすかった青森でも、少子化の影響で厳しくなってきた」(篠崎社長)という。 今回の行程は、7月24日の早朝に会社からマイクロバスで出発、昼頃5合目に到着し、午後5時ごろに8合目まで登山。その後、午後11時まで仮眠を取って、頂上を目指す。翌日午前4時半ごろに、山頂に到着し、ご来光を拝んだ。その後、昼前に下山して風呂に入ってすっきりした後、マイクロバスで本社に戻り、全員でミーティングーーとほぼ例年通りに完遂できた。 篠崎氏は「富士登山は行で、風景を楽しむものではない。皆で分かち合う経営という当社の方針に沿った行動であり、皆で登れば、達成感もひとしお」と話している。(谷本博) 【写真=山頂を背景に記念撮影に臨む篠崎社長(前列中央)ら】