斎藤商運、西東京営業所10月開設 ファミレス配送に対応
物流企業
2016/08/25 0:00
【神奈川】斎藤商運(斎藤孝一社長、神奈川県伊勢原市)は10月をメドに西東京営業所(東京都武蔵村山市)を開設する。大手物流会社が元請けとなっているファミリーレストランチェーンの店舗配送業務の拡大に対応するためで、車両30~40台体制で関東・東海地方をカバー。ファミレス以外の新規業務獲得も目指す。 敷地面積3300平方メートルで、平屋建て床面積100平方メートルの事務所と、燃料スタンド洗車場を設置する。既に工事に着手しており、事務所は8月中にも完成。許認可が出そろう10月に稼働させる計画だ。 4トンクラスの冷凍車30~40台を配備。24時間365日体制で、同営業所から2キロほどに位置する元請け物流会社の昭島センター(昭島市)から、東京神奈川山梨、静岡の各都県のファミレス店舗向けに、食材や資材を供給する。 また、ファミレス以外の新たな食品物流業務の獲得も進める。 ファミレスの物流業務はもともと、元請け物流会社の神奈川県中井町と千葉県松戸市の拠点で行っており、中井町では斎藤商運が20年前から配送と庫内作業を請け負っていた。 元請け物流会社は、3月末から両拠点での業務を昭島センターに集約。関東甲信越の店舗配送は斎藤商運を含む5社、庫内作業については斎藤商運に委託している。 庫内作業は、延べ170人体制で、主に関東甲信越エリアの350店舗向けの食材・資材の入荷、格納、仕分け、ピッキングなどを担当。 斎藤商運では、拠点の集約で配送先や物量が拡大したことから、近隣での自社営業所開設を検討してきた斎藤健一専務は「1運行のコストを下げるため、営業所の新設と新規業務の取り込みで、車両稼働率を高めていく」としている。(吉田英行) 【写真=建設中の西東京営業所】