萬運輸/デザイントラック、御殿場営業所に初導入 無事故・無違反3年以上の運転者限定
物流企業
2016/08/18 0:00
【神奈川】萬運輸(東海林憲彦社長、横浜市鶴見区)は1日から、御殿場営業所(静岡県御殿場市)でデザイントラック1台を本格的に導入した。同社として9台目のデザイントラックとなり、同営業所では初の導入。乗務できるのは、3年以上無事故・無違反ドライバーに限定。デザイントラックの数で自社の安全性を見える化していく。今後1年で更に21台増やし、30台体制を目指す。 同営業所に所属する冷菓配送用トラックが自損事故で車体に損傷を受けたため、グループの自動車整備会社の工場で補修。しかし、補修の後が目立っていたことからデザイントラック化した。 絵は、東海林社長の長男(6)の作品。クレヨンで描いた好みのアイスクリームの絵と、「アイスたべたい」との可愛らしい文字を車体に採用した。 車体へのプリントは、トラックのボディープリント事業を手掛けるグループの自動車整備会社が、オートボディープリンターと呼ばれる特殊な機械を使って実施。クレヨンのかすれた独特の質感も忠実に再現した。 デザイントラックへの乗務を希望するドライバーが増えてきたが、萬運輸ではデザイントラックを「安全の証し」と位置付け、3年以上無事故・無違反のドライバーに限定。安全意識向上につなげるとともに、デザイントラックの数で同社の安全性の高さが分かるようにする方針だ。 東海林社長は「将来的に、保有するバン型車両135台の半分をデザイントラックにしたい。車体を活用した社会貢献なども検討していく」と話している。 同社のデザイントラックは、9月1~3の3日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開かれる「ジャパントラックショー」で展示される予定。施工技術なども会場で見ることができる。(吉田英行) 【写真=東海林社長の長男の絵を採用】