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トランコム、愛知学院大で寄付講座 産学連携むけ社会貢献

物流企業

2016/08/11 0:00

 トランコムは4日、愛知学院大学(佐藤悦成学長、愛知県日進市)との間で寄付講座の覚書を交わす調印式を行った。インターネット通販の普及などに伴い、学生の物流に対する興味と就職先としての人気が高まっていることを受け、大学側が要望していた。産学連携に向けた同社の社会貢献活動の一環で、式典は名古屋市内の名城公園キャンパスで実施。講座は2期生以上の学生を対象に春から全15回開いており、秋にも同じ内容で開講し、今後は恒久化する。  恒川穣社長は「今回の取り組みは、本社を置く地域への大学を通した恩返しと考えている。併せて、『行学一体』と『報恩感謝』の教育理念によって当社の社員の人間力を磨かせてもらう。自身も生きていく上で禅の教えを役立てているので、自己研さんさせてもらいたい」とあいさつ。  佐藤学長は「最近の物流は、IT(情報技術)と一体で、効率良く物資を行き渡らせるかが課題と聞いている。本学は今年で創立140年。講義を受けた学生からの評判も良く、多くの刺激を受けている。知の実践ができる社会人として、学生が自身を磨けるよう協力をお願いしたい」と感謝を述べた。  講義は、各部署の社員が講師となり、自社の事業を中心とする物流業界全般について講演。名城公園キャンパスの至近にある名古屋情報センターへの現場見学やグループディスカッションに加え、男女の新入社員が講師となる回も設定し、学生の物流業界への興味誘因と従業員の自己啓発に役立てている。  恒川氏は「結果として学生の人材確保の側面はあるが、前提ではない。それよりも社員が改めてそれぞれの仕事を体系立てて見直し、レベルを高めて精度を上げることに価値がある。社内の資格制度の一つとしても活用しているので、この取り組みを末永く続けていきたい」と話した。(梅本誠治) 【写真=協定書を手に佐藤学長と握手を交わす恒川社長(左)】





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