伊藤忠、関東でマルチ型2棟 17~18年竣工 開発加速&資産拡大
産業
2016/08/08 0:00
伊藤忠商事は1日、茨城県つくばみらい市と東京都足立区に、マルチテナント(複数企業入居)型物流施設を建設する、と発表した。それぞれ2017年春、18年春の竣工を見込む。(吉田英行)つくばみらい市では、延べ床面積2万7千平方メートルの物流施設を建設中。足立区でも、延べ床面積2万8千平方メートルの施設の工事に着手している。 今後もマルチテナント型施設を積極的に開発していく。物流不動産への総投資額は1500億円を視野に入れており、将来的には物流REIT(不動産投資信託)組成も目指す。 また同社では、2月に竣工した大型マルチテナント型物流施設「アイミッションズパーク野田」(千葉県野田市)と、6月完成の「アイミッションズパーク堺」(堺市堺区)について、テナント向け営業を積極展開している。 両棟の開発は、同社の国内物流不動産市場における開発加速・資産規模拡大の取り組みの一環で、早期満室稼働を目指す。 野田の施設は敷地面積3万1千平方メートル、4階建てで、延べ床面積7万4千平方メートル。常磐自動車道・柏インターチェンジ(IC)から11キロで、首都圏だけでなく東日本広域をカバーできる好立地だ。 堺の物件は敷地面積5万4千平方メートル、4階建てで、延べ床面積12万5千平方メートル。物流拠点に適した大阪湾岸エリアに立地し、阪神高速道路・三宝ICから1.5キロとアクセスに恵まれている。大阪、堺の両市への地場配送に加え、近畿圏での広域配送にも適している。 両棟とも、トラックバースとランプウェーを持つ複数テナント向け施設で、多様なニーズに対応できるよう設計されている。緑化駐車場や太陽光発電設備を備え、堺では全館にLED(発光ダイオード)照明を採用するなど、環境にも配慮している。