九州道・益城熊本空港IC-嘉島JCT、4車線再開メド立たず 運行計画への影響懸念
行政
2016/08/01 0:00
熊本地震の発生に伴い、現在でも九州自動車道・益城熊本空港インターチェンジ(IC)─嘉島ジャンクション(JCT)で、片道1車線による対面通行が続いている。 朝夕の時間帯は通過に30分程度のロスが発生。御船ICから八代ICにかけては路面が大きく波打っており、通行車両は減速して通過しなければ危険な状況だ。 熊本県のトラック運送事業者は「4車線通行の再開見通しが分からない」といら立ちを隠せない。県内の高速道路の早期完全復旧による物流への効果は大きいだけに、長引く復旧工事が運行計画に与える影響を懸念する声は少なくない。 西日本高速道路九州支社(北田正彦支社長、福岡市博多区)は、「現時点で4車線通行の再開見通しは立っていない。完全復旧についてもはっきりしたことを申し上げられない。いずれにしても、一日も早い復旧を目指す」(広報課)と理解を求める。 西日本高速道路(石塚由成社長、大阪市北区)によると、お盆期間(11~16日)に一部区間で最大20キロの渋滞を予測。九州道・益城熊本空港IC―嘉島JCT及び大分自動車道・湯布院IC―日出JCTで終日対面通行規制(片側1車線通行)が続いており、九州道下り・菊水IC―益城熊本空港ICでは13日午後1時をピークに最大20キロの渋滞を予測している。(武原顕) 【写真=1車線の対面通行が続く九州道の崩落現場付近(7月23日)】