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サツイチ、動物「引っ越し」協力 カバ・キリンを移動

物流企業

2016/08/01 0:00

 【北海道】サツイチ(山本晴夫社長、札幌市白石区)は、円山動物園(中央区)の施設改修に伴う動物の移動に協力した。  同動物園では、「キリン館」と「カバ・ライオン館」で構成する新施設「アフリカゾーン」を建設。今春からライオンやダチョウ、ミーアキャットなど10種類の動物を順次、園内に移動させていた。  動物の輸入販売、飼育管理を手掛ける川原鳥獣貿易(川原一志社長、東京都港区)から、5月に「カバ2頭とキリン1頭の移動に力を貸して欲しい」とサツイチへ直接、依頼の電話が入った。数度の打ち合わせを経てシミュレーションも実施。カバは重量があるため、70トン用のクレーンを使い、6月21、22の2日間で新館へ移した。  最大の難関はキリンだった。デリケートなため、つり上げた際に少しでもバランスを崩したら大きな事故になりかねない。更に、トラックに乗せた時の高さは地上から12㍍にもなり、園内を走る電線が障害物になった。  7月13日の移動時には、園側が製作した箱にキリンを入れて、外の景色が見えないよう顔部分には布を張った。25トン用のクレーンと、バランスを保つためのてんびんを使ってゆっくりつり上げ、一度止めてから水平に移動させて荷台へ。  新館までの距離は500メートルほどで、途中には、高所作業専門業者が配置され、電線を引き上げて通行をスムーズにしてくれた。キリンは無事、『新居』へ引っ越し完了。  全工程を担当した重機事業部の土谷浩幸部長は「非常に神経を使った。つり上げてから空中でバランスを崩したら、重大事故につながる。移転のストレスも無く元気に過ごしているとの報告を受け、ホッとしている」と語った。(那須野ゆみ) 【写真=キリンが入った木箱をてんびんとクレーンでつり上げ】





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