井ノ瀬運送、本社近くで拠点稼働 ドラッグストア向け配送を強化
物流企業
2016/07/21 0:00
井ノ瀬運送(井ノ瀬喜一社長、埼玉県熊谷市)は、ドラッグストア向け配送を強化する。7月には本社に近接する熊谷第一物流センターを稼働させ、ドラッグストアチェーンの物流センターとして運用を開始。売り上げベースで年間3.5~4%の押し上げ効果を見込んでいる。 食品卸商社の施設を賃借で利用する。敷地面積1万平方メートル、床面積4千平方メートルの平屋建て物流施設は、プラットホームを持つ高床式。一部を荷主12社による共配センターとしても運用し、県内や東京都内向けの配送を担う。 併せて、ドライバーの拘束時間削減を目的に、スーパーチェーン向け配送で2交代制を導入。各ドライバーの拘束時間を最大12時間以内にとどめ、総労働時間を短縮する。1台のトラックを複数のドライバーが使用することで、稼働率の向上にもつなげる。 また、拠点再編に向けて検討を開始。これまで数カ所の営業所、車庫に分散していた同一荷主の専属車両を一カ所に集約し、運行管理体制の効率化などに取り組む。 同社の2015年10月期の売上高は41億9千万円で、16年10月期のグループ子会社3社を含んだ売上高は50億円を見込む。(小瀬川厚) 【写真=敷地面積1万平方メートル、床面積4千平方メートルの平屋建て】