ネクスト、関東で自社輸送を本格化 北海道―関東取扱貨物量を拡大
物流企業
2016/07/18 0:00
【北海道】ネクスト(岩村大樹社長、北海道北広島市)は、関東圏の地場輸送を本格化させる。グループのネクストロジスティクス(奈良昌紀社長、同市)が、1日からネクスト東京営業所(東京都江東区)に同居する形でネクストロジスティクス東京営業所(同)を開設。利用運送を手掛けていたネクスト東京営業所に、実運送を行うネクストロジ東京営業所が入ることで、関東圏での自社輸送をスタートさせた。(北原進之輔) 岩村社長は「関東では、様々な貨物を運べる体制を構築していけたらと考えている。得意としているトレーラで開始するが、将来的には多種多様な車両をそろえる予定だ。また、従来取り組んでいる北海道―本州の輸送網を東京港にも広げていく。貨物の間口を広げるため、いろいろなことにトライしていきたい」と力を込める。 ネクストロジ東京営業所にはトラクタヘッド5台を配置。まずは、海上コンテナや建築資材の輸送をメインに関東一円の輸送を手掛ける。これにより、ネクストグループと、その親会社である三協(藤木幸三社長、横浜市中区)とのシナジー効果を更に高め、北海道―関東の取扱貨物量の拡大につなげていく。 また、ネクストは今月、関東支店(茨城県大洗町)に隣接する3300平方メートルの敷地を取得。事務所を新築し、12月に同支店を移転する。本州での事業展開拡大に伴い、敷地を拡充する。 ネクストは道内、関東に支店・営業所があり、関西、九州には親会社・三協による代理店を設置し、全国ネットワークを構築。車両はネクストグループで200台を保有している。ネクストロジスティクスは道内4カ所に拠点を設けており、新設した東京営業所は茨城県に続き、本州では2番目の拠点となる。また、関東への本格進出を機に、同社のトラックと同様のカラーリングを施したコンテナも作製した。 【写真=ネクストロジスティクス東京営業所で使用する新車のトラック】