物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

石ト協、加賀飛脚「徐々に定着」 初めて仕込みから協力

団体

2016/07/14 0:00

 【石川】石川県トラック協会(谷本義治会長)は6月30日、江戸時代に天然の氷を将軍家に献上した史実に基づく伝統行事「加賀飛脚」に取り組んだ。3回目となる今年は、冬季に行う氷室への仕込みから初めて協力。7月4日には加賀藩が下屋敷を構えていた東京都板橋区まで運んだ。  金沢市の湯涌温泉観光協会(山下新一郎会長)が、30年以上継続している夏の風物詩「氷室開き」に協賛した。近くの寺に奉納することで終了していた催しに、新たに市内中心部へ運搬するパフォーマンスを追加。切り出された氷を長持に入れ、JR金沢駅まで17キロの道のりを石ト協青年部会(坂池克彦部会長)の有志が交代で担いだ。  これまでは、広報効果を狙い、6月の最終日曜に実施していたが、今回から歴史をより忠実に再現するため、30日に固定。2015年の北陸新幹線開業以降、大勢の観光客が訪れており、従来と同様に高い注目を集めることとなった。  同駅東広場の鼓門前に到着後、谷本会長が、取り出された氷を観光協会の山下会長へ手渡した。山下氏は青年部会の力添えに感謝の意を示した。  谷本氏は「まだ3回目だが、徐々に定着してきたのではないか。昔は昼夜を問わず走り、4、5日かかったとされるが、現在は新幹線がある。しかし、いくら輸送手段が進歩しても、物流の重要性は変わらない。一般の人たちにも、改めて認識していただけたら幸い」と述べた。(河野元) 【写真=金沢駅まで運搬後、鼓門前で氷を取り出す】





本紙ピックアップ

手形・小切手廃止、「効率化つながる」評価

 紙の手形・小切手の利用が2026年度末で廃止されるのに向け、物流業界でも対応が進んでいる。銀行振り込みや電子記録債権などに切り替えた事業者からは、効率化につながるとして評価する声が多い。会員企業に対応を促すため、トラッ…

富士運輸「アスファルト原液輸送」、複数人運行&手当 

 富士商(藤田敏彦会長兼社長、山口県山陽小野田市)グループの富士運輸(阿部悦雄社長、同)は、運送会社の廃業・撤退が増えている道路舗道に使うアスファルト原液の輸送を、1台の車両を複数のドライバーが乗り回す運行体制とマルチス…

阪神港「CONPAS」実用化1年、意見すれ違い普及進まず

 阪神港で実用開始から1年以上経っても、コンテナの搬出入予約システム「CONPAS(コンパス)」の普及が進まない現状について、海上コンテナ輸送事業者とコンテナターミナル(CT)運営会社の意見が擦れ違っている。CT側は「事…

両備TC、ドライバーが貨物・旅客輸送を兼務

 両備ホールディングス(松田敏之代表取締役CSO=最高戦略責任者)の両備トランスポートカンパニー(両備TC、荒木一守カンパニー長)は、大阪支店(大阪府和泉大津市)で、一人のドライバーが貨物と旅客の輸送を兼務する多能工化を…

オススメ記事

手形・小切手廃止、「効率化つながる」評価

 紙の手形・小切手の利用が2026年度末で廃止されるのに向け、物流業界でも対応が進んでいる。銀行振り込みや電子記録債権などに切り替えた事業者からは、効率化につながるとして評価する声が多い。会員企業に対応を促すため、トラッ…

富士運輸「アスファルト原液輸送」、複数人運行&手当 

 富士商(藤田敏彦会長兼社長、山口県山陽小野田市)グループの富士運輸(阿部悦雄社長、同)は、運送会社の廃業・撤退が増えている道路舗道に使うアスファルト原液の輸送を、1台の車両を複数のドライバーが乗り回す運行体制とマルチス…

阪神港「CONPAS」実用化1年、意見すれ違い普及進まず

 阪神港で実用開始から1年以上経っても、コンテナの搬出入予約システム「CONPAS(コンパス)」の普及が進まない現状について、海上コンテナ輸送事業者とコンテナターミナル(CT)運営会社の意見が擦れ違っている。CT側は「事…

両備TC、ドライバーが貨物・旅客輸送を兼務

 両備ホールディングス(松田敏之代表取締役CSO=最高戦略責任者)の両備トランスポートカンパニー(両備TC、荒木一守カンパニー長)は、大阪支店(大阪府和泉大津市)で、一人のドライバーが貨物と旅客の輸送を兼務する多能工化を…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap