物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

村山運輸、熊本へサクランボ贈呈 復旧願い「少しでも支援」

物流企業

2016/07/11 0:00

 【山形】村山運輸(佐藤正一社長、山形県村山市)は2日、熊本地震の被災者を支援するため、熊本県トラック協会(住永豊武会長)などにサクランボを贈った。佐藤社長が趣味で栽培した自慢のサクランボで、熊ト協のほか、熊本県大津町の被災者にも届けた。  「被災された方々を元気付けたい。少しでも復旧を支援したい」という一心で、贈呈を決意。品種は被災地の気候や発送時期を考慮して、大粒の「紅秀峰」を選び、宅配便で送付した。  熊ト協には、山形県トラック協会(加川操一会長)を介して2キロ詰めパックを4箱、知人の大津町の被災者向けには5キロ詰めを10箱送った。  サクランボ栽培は30年ほど前、佐藤氏が荷主の勧めで1本植えたのが始まり。毎年、畑(栽培地)を増やし、品種も加えて苗木を植え、現在では80本近くになり、近隣の果樹農家よりも多いほどになった。  趣味が高じて、サクランボだけでなく、アスパラガスやトウモロコシ、大根、コメなど農家が栽培する品目はほとんどそろえ、品質も玄人はだしと評される。農作業は同氏に加え、臨時の作業員を雇い、時には従業員も駆り出される。収穫した青果物は荷主や知人に送り届ける。サクランボの時期には毎年、関係者を招待し、私設「サクランボ狩り」でごった返す。  佐藤氏は「大きな災害が起きれば、経営計画が狂う。同じ経営者として、心が痛む。サクランボで、少しでも、元気を出していただきたい。一日でも早い復旧を願う」と語った。(黒田秀男) 【写真=贈り届けるサクランボを見せる佐藤社長】





本紙ピックアップ

高校生提案、路線バス乗り継ぎ輸送

 物流危機を解決しようと企画した高校生のアイデアが、路線バスの乗り継ぎによる荷物輸送として具体化した。「2024年問題」に関心を持つ広島県瀬戸内高校の生徒が、貨客混載について中国運輸局に相談したのがきっかけ。産学官連携に…

「特車通行」方向性、確認制度で原則自動化

 国土交通省は、特殊車両通行制度について、一般的制限値を超える申請などを除き、全て特車確認制度による自動化を進めていく。道路管理者の負担を減らす。7日の社会資本整備審議会道路分科会の基本政策部会(石田東生部会長、筑波大学…

国交省/宅配便の受け渡し多様化促進、標準約款に「置き配」

 国土交通省は宅配便の多様な受け渡し方法の普及を図るため、標準宅配便運送約款を見直す。2026年度をメドに、「置き配」や宅配ボックスでの受け渡しを明記する。新たに取り組むトラック運送事業者が個別に認可を取る必要がなくなる…

イズミ物流、外国人運転者を積極採用

 ダイセーグループのイズミ物流(平川信社長、東京都千代田区)は、外国人材の採用に早い時期から目を向けてきた。採用準備をいち早く始めたことも功を奏し、外国人ドライバーCrew(クルー)は10月28日時点で11人を雇用。また…

オススメ記事

高校生提案、路線バス乗り継ぎ輸送

 物流危機を解決しようと企画した高校生のアイデアが、路線バスの乗り継ぎによる荷物輸送として具体化した。「2024年問題」に関心を持つ広島県瀬戸内高校の生徒が、貨客混載について中国運輸局に相談したのがきっかけ。産学官連携に…

「特車通行」方向性、確認制度で原則自動化

 国土交通省は、特殊車両通行制度について、一般的制限値を超える申請などを除き、全て特車確認制度による自動化を進めていく。道路管理者の負担を減らす。7日の社会資本整備審議会道路分科会の基本政策部会(石田東生部会長、筑波大学…

国交省/宅配便の受け渡し多様化促進、標準約款に「置き配」

 国土交通省は宅配便の多様な受け渡し方法の普及を図るため、標準宅配便運送約款を見直す。2026年度をメドに、「置き配」や宅配ボックスでの受け渡しを明記する。新たに取り組むトラック運送事業者が個別に認可を取る必要がなくなる…

イズミ物流、外国人運転者を積極採用

 ダイセーグループのイズミ物流(平川信社長、東京都千代田区)は、外国人材の採用に早い時期から目を向けてきた。採用準備をいち早く始めたことも功を奏し、外国人ドライバーCrew(クルー)は10月28日時点で11人を雇用。また…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap