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近物レックス、福島・本宮に支店開設 東北―首都圏 幹線「中継ハブ」担う

物流企業

2016/07/11 0:00

 ハマキョウレックスグループの近物レックス(堀内悟社長、静岡県清水町)は12月をメドに、東北エリアの拠点ターミナルとなる本宮支店(仮称、福島県本宮市)を開設する。ハマキョウが近物レックスの立て直しを本格化させて以降、施設を新設するのは初めてとなる。一方、売上高400億円、経常利益20億円超を目指す中、輸送品質の更なる向上や新規顧客の確保、同業他社とのアライアンス強化にも取り組む。(高木明)  新ターミナルは福島県下で3カ所目となる施設で、東北自動車道・本宮インターチェンジ(IC)から車で15分の距離に立地する。敷地面積1万1500平方メートル、平屋建てで、ターミナルは35メートル×100メートル(3500平方メートル)の規模。総投資額は8億円を見込む。  本宮支店は特積向けターミナル機能を担うとともに、今後のドライバー不足を見据え、東北―首都圏の幹線運行便のドッキング輸送を行う「中継ハブ」としての役割を担う。更に、取扱量の増加で狭あい化した郡山支店(郡山市)の一部機能を移転する。  「この10年近く、施設に対する新規の設備投資を行ってこなかったが、本宮支店の竣工を機に、攻めの経営に転じる」(堀内社長)また、全国の各支店・営業所に配属された150人の営業スタッフをフル稼働させることで、現行の取引社数1万6千社を拡大。同業他社とのアライアンス強化では、現在、千葉、静岡両県で実施しているターミナルの共同利用を軸に、共同集配・運行などにも着手していく。  近物レックスは特積輸送を主力に展開。2017年3月期は売上高372億900万円(単体、前期比2.6%増)、経常利益20億3500万円(31.9%増) を見込んでいる。堀内社長は「利益を確保できる経営体質になってきた。今後は売上高400億円を目指しており、利益を更に積み上げていきたい」と話している。 【写真=ターミナルは35メートル×100メートルの規模(完成予想図)】





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