物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

茨ト協、将来ビジョン委が初会合 トラ業界の在り方検討

団体

2016/06/30 0:00

 【茨城】茨城県トラック協会(小林幹愛会長)は22日、将来ビジョン策定委員会の初会合を開き、2017年5月竣工の新会館の運用やトラック協会の在り方などについての検討をスタートさせた。飯泉博前会長が5年前まで設置していた、茨ト協の今後の方向性を探るための戦略委員会の装いを変え、新たな形で復活させた。(谷本博)  初会合に当たり、小林会長が「若手経営者を中心とした11人の委員を私が委嘱して、労働力不足に対応したトラック業界の在り方を検討することとなった。11人は士のさむらい形であり、これからの道を切り開いていくための検討委員会としては最適な人数。新会館の竣工を1年後に控え、会館の使途と併せ、茨ト協の在り方を検討するため、全員でベクトルを合わせていただきたい」と趣旨を説明し、理解を促した。  委員11人の中から、委員長に小倉邦義氏(茨城流通サービス、古河支部)、副委員長に塙正明氏(ハナワ物流、常総支部)を選任。小倉氏が進行役を務め、初回は新会館の運用を中心に討議した。  新会館は水戸市内の県庁近くで、敷地面積は2万平方メートル。駐車スペースを30台分(乗用車)確保するほか、防災基地として、県の緊急物資集積センターとなる倉庫を併設。  そのためのヘリポート基地としても利用できるように設計している。このほか、敷地内にはトラックの運転教習用練習場、フォークリフト研修施設なども設ける。  2階建てとなる会館の延べ床面積は3千平方メートルで、300人収容の大会議室のほか、バス協会やタクシー協会などの関連団体の入居も内定している。緊急時の役割として、今後は県側と具体的な話し合いの必要性を指摘する意見が上がり、同委員会開催と並行して交渉を進めていくことで合意。  同委は、年度中に後5回開催して、検討結果を報告書あるいは答申として取りまとめ、理事会に諮っていく。 【写真=趣旨説明を行う小林会長】





本紙ピックアップ

あらた、物流機能を維持・強化

 化粧品・日用品・家庭用品・ペット用品などの卸売業を展開しているあらたは、成長戦略に不可欠なファクターである物流機能の維持・強化を図る。生産性向上や省人化・省力化の取り組みにギアを入れるとともに、新たな物流センターを開設…

公取委、フリート8社を強制調査

 公正取引委員会は10日、東京都内のトラック運送事業者など法人向け軽油の販売価格に関してカルテルを結んだ疑いがあるとして、ENEOSウイング(大石和宏社長、名古屋市中区)など軽油販売(フリート)事業者8社に対し、独占禁止…

中企庁、中小むけ支援策強化

 中小企業庁は9日、過去最大となった2025年度の最低賃金引き上げに対応する中小企業・小規模事業者を後押しするため、新たな対応策も含めた支援策を公表した。従来の取り組みに加え、IT導入補助金、省力化投資補助金(一般型)な…

双葉運輸、鳥取・米子に第2センター

 双葉運輸(長谷川忠宏社長、広島市西区)は米子第2物流センター(鳥取県米子市)を新設し、9月上旬から段階的に稼働を始めた。同社の物流拠点として最大規模で、山陰地方では2カ所目となる。地域のニーズを捉えながら、荷主の物流効…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap