九ト共済、古賀氏が5期10年で勇退 団結し新たな船出を
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2016/06/27 0:00
【福岡】九州トラック交通共済協同組合(古賀大理事長)は16日に開いた総代会で、新規契約の獲得、交通事故防止対策の強化――を柱とする2016年度の事業計画を承認した。任期満了に伴う役員改選では、新理事長に石塚政章副理事長(67、石塚運送)が昇格した。 新規契約による掛金収入増加や各種管理費の削減に努め、11期連続で黒字を達成した。前の年度の事業収入は45億4700万円、経常利益3億8100万円、純利益3億600万円を計上。運用資金の総額は2億7千万円増の24億7千万円と財務基盤は安定して推移し、1億4900万円の利用分量配当を実施した。 副理事長には、田中久生(65、福岡興産運輸)、川口廣祥(65、三和ロジコム)、鳥屋正人(57、ロジコム)の各氏を新任、野上林八郎(66、丸野)十時康裕(69、NBSロジソル)の両副理事長は留任した。古賀前理事長(67、丸善海陸運輸)は相談役に就いた。 16年度は、新規契約の獲得や交通事故防止対策に全力を挙げ、迅速なサポート体制により、事故処理、適切な共済金の支払いの徹底に努める。 事故惹起(じゃっき)運転者や初任運転者に対する特別指導講習、市郡単位の特別講習会、事業所の個別講習会など、安全運転講習を徹底して繰り返し、実効性の高い研修を目指す。 地域懇談会では、組合事業の現状報告や事故防止に関する事例を紹介し、組合員から様々な意見や要望などを聞き、今後の共済運営に役立てる。 予算総額は、共済掛け金、支払備金戻入、責任準備金戻入など38億2700万円で、2億1400万円の利益を見込む。契約目標は、掛け金収入14億8900万円、総台数3万2454台に設定した。 総会終了後、優良組合員、無事故運転者、永年在任役員・勤続職員の表彰、交協連の会長特別表彰の伝達式が行われ、古賀氏から表彰状と記念品が贈られた。(武原顕) 【写真=感謝状を手にがっちり握手する古賀前理事長と石塚新理事長(左)】