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JR貨物&宮城県、広域防災拠点を建設へ 仙台タ駅移転の跡地

物流企業

2016/06/16 0:00

 日本貨物鉄道(JR貨物)と宮城県は13日、現在も稼働している仙台貨物ターミナル駅(仙台市宮城野区宮城野原地区)を移転し、その跡地に、大規模災害時の広域防災拠点を建設する基本合意書を締結した。新しい仙台タ駅は宮城野区岩切地区に整備する。宮城県は2020年度までに移転したい方針だが、具体的なスケジュールは今後調整していく。  同日、宮城県庁で締結式が行われ、村井嘉浩知事は「宮城野原地区に広域防災拠点を整備したい。地権者のJR貨物は、東日本大震災時に東北地方への石油列車の運行や首都圏への震災廃棄物輸送で防災の一翼を担い、今回は防災拠点の整備に協力するため、移転を決意していただいた。感謝申し上げたい。防災拠点整備は県が掲げる創造的復興の重要な取り組みの一つ。県民一人ひとりの生命、財産を守り、災害に強い県土づくりを一層推進する」と述べた。  田村修二社長は「広域防災拠点整備事業に伴い、仙台貨物ターミナル駅の移転に基本合意した。東北随一の貨物ターミナル駅の移転は並大抵ではできないが、宮城県の防災にかける強い思いに打たれた。岩切地区に新貨物駅を建設し、宮城県そして東北の鉄道貨物の物流拠点として、地域経済の発展に貢献したい」と語った。  宮城県は、今後の大規模災害発生に備えて防災拠点を整え、「傷病者の域外搬送拠点機能の充実強化」「広域支援部隊の一時終結場所やベースキャンプ用地の確保」「物資輸送中継拠点の整備」などを実現する。  一方、JR貨物は、宮城県の広域防災整備事業に協力するとともに、トラックから鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフトの高まりを受けて、岩切地区に環境負荷の低減に配慮した新たな貨物ターミナル駅を整備する。(黒田秀男、高橋朋宏) 【写真=合意書を手にする村井知事と田村社長(右)】





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