物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

富士貨協、保険事業を一本化 傘下会社解散 職員倍増

団体

2016/06/09 0:00

 【静岡】富士地区貨物運送事業協同組合(吉野正則理事長)は5月26日、総会を開き、提出議題を原案通り承認した。傘下の富士貨物サービス(岡島賢臣社長、富士市)で行っていた保険事業は、会社を解散して組合事業へ一本化する一方、職員を8人に倍増して積極的な営業体制を整え、協組の価値向上に向けた運営方針を発表した。  吉野理事長は「アベノミクスで国内景気は順調に回復しているというものの、我々、運送事業者としての実感はほとんど無い。その中で協組の価値を高めるには、共同受注・配車と燃料販売、ETC (自動料金収受システム)コーポレートカード事業の3本柱を更に強化していくしかない。特に、4年前に比べて半減した共同受注・配車事業は、増加に向けて組合員各社を回る営業を展開していきたい」と強調。  その上で、「ホームページの新設で組織を広くアピールし、共同配車ネットワークづくりを推進するだけでなく、次世代に向けて青年部会を中心とする若手育成に注力していく。気軽に組合員が意見を持ち寄れるよう事務局体制を整備したので、積極的に活用して欲しい」と語った。  2015年度決算では、純利益のうち150万円を50周年記念事業に積み立て、出資配当金0.5%と、利用分量配当の軽油販売(基地販売分1リットル当たり45銭、インタンク販売分1リットル当たり20銭)は、前の年度と同率を維持。ETCコーポレートカード事業分は、118万円増の496万円を分配した。  総会後は、共同受注・配車や共同購買事業の推進、適正運賃収受などを誓うスローガンの唱和で締めくくった。(梅本誠治) 【写真=「共同配車ネットワークづくりを推進する」と吉野理事長】





本紙ピックアップ

高校生提案、路線バス乗り継ぎ輸送

 物流危機を解決しようと企画した高校生のアイデアが、路線バスの乗り継ぎによる荷物輸送として具体化した。「2024年問題」に関心を持つ広島県瀬戸内高校の生徒が、貨客混載について中国運輸局に相談したのがきっかけ。産学官連携に…

「特車通行」方向性、確認制度で原則自動化

 国土交通省は、特殊車両通行制度について、一般的制限値を超える申請などを除き、全て特車確認制度による自動化を進めていく。道路管理者の負担を減らす。7日の社会資本整備審議会道路分科会の基本政策部会(石田東生部会長、筑波大学…

国交省/宅配便の受け渡し多様化促進、標準約款に「置き配」

 国土交通省は宅配便の多様な受け渡し方法の普及を図るため、標準宅配便運送約款を見直す。2026年度をメドに、「置き配」や宅配ボックスでの受け渡しを明記する。新たに取り組むトラック運送事業者が個別に認可を取る必要がなくなる…

イズミ物流、外国人運転者を積極採用

 ダイセーグループのイズミ物流(平川信社長、東京都千代田区)は、外国人材の採用に早い時期から目を向けてきた。採用準備をいち早く始めたことも功を奏し、外国人ドライバーCrew(クルー)は10月28日時点で11人を雇用。また…

オススメ記事

高校生提案、路線バス乗り継ぎ輸送

 物流危機を解決しようと企画した高校生のアイデアが、路線バスの乗り継ぎによる荷物輸送として具体化した。「2024年問題」に関心を持つ広島県瀬戸内高校の生徒が、貨客混載について中国運輸局に相談したのがきっかけ。産学官連携に…

「特車通行」方向性、確認制度で原則自動化

 国土交通省は、特殊車両通行制度について、一般的制限値を超える申請などを除き、全て特車確認制度による自動化を進めていく。道路管理者の負担を減らす。7日の社会資本整備審議会道路分科会の基本政策部会(石田東生部会長、筑波大学…

国交省/宅配便の受け渡し多様化促進、標準約款に「置き配」

 国土交通省は宅配便の多様な受け渡し方法の普及を図るため、標準宅配便運送約款を見直す。2026年度をメドに、「置き配」や宅配ボックスでの受け渡しを明記する。新たに取り組むトラック運送事業者が個別に認可を取る必要がなくなる…

イズミ物流、外国人運転者を積極採用

 ダイセーグループのイズミ物流(平川信社長、東京都千代田区)は、外国人材の採用に早い時期から目を向けてきた。採用準備をいち早く始めたことも功を奏し、外国人ドライバーCrew(クルー)は10月28日時点で11人を雇用。また…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap