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釜石港、リーファー用電源を増設 貨物量増対応 輸出拡大めざす

行政

2016/06/09 0:00

 岩手県は、釜石港のリーファー(冷蔵・冷凍)コンテナ用のコンセントを増設する。2016年度中に42口を新たに設置する予定。これまではコンセントの数が足りないため大口の注文に対応できず、水産関係の貨物が県外の港へ流れてしまうケースが見受けられた。大幅に設備を増強し、釜石からの輸出拡大を目指していく。(今松大)  15年の同港のリーファーコンテナ取扱数は250TEU(20フィートコンテナ換算)で、12年の7TEUから急増。ポートセールスが奏功し、サバやタラ、サケ、マグロなど冷凍の魚類が好評だ。東日本大震災前の電源数は、わずか2口。貨物量の増加に伴って12年に12、15年に16まで口数を増やしてきた。  三陸沿岸道路などの復興道路・復興支援道路が急ピッチで整備されていることも、釜石の価値を高めている。高速道路で仙台市や県内の内陸部とのアクセスが向上し、港を利用しやすい環境が整ってきた。ガントリークレーンの設置計画も進んでいる。  沿岸広域振興局土木部の鎌田進副部長は「受け入れ体制を強化することで、八戸や仙台に流れていた荷物にも対応が可能になる。地元の施設を利用して、貨物量を一層増やすことができればうれしい」と話している。 【写真=サバやタラなど冷凍の魚類が好評(釜石市港湾振興課提供)】





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