東ト協、次期会長に千原氏 史上初決戦投票 浅井氏と6票差
団体
2016/06/02 0:00
東京都トラック協会(彦田昌昭会長代理)の次期会長候補は千原武美氏(69、西多摩運送)に――。東ト協の5月30日の理事会で、会長候補に挙がった浅井隆副会長(65、浅井)と千原氏の決選投票が東ト協史上初めて行われ、浅井氏43票、千原氏49票と、6票差で千原氏が正式に会長候補となった。24日の総会後は、千原氏が「会長代理」として代表権を持ち、本部理事などの推薦に着手。7月8日の理事会で、正式に会長に就任する運びだ。 理事会では、総会上程議案の2015年度事業報告、決算、会長候補者選出に関する規程の一部変更などを原案通り承認。報告事項などを終え、最後に初めての投票による会長候補者の選出に移った。 会長候補者選出管理委員会の古屋芳彦委員長が実施を宣告。くじ引きにより、浅井氏の推薦人代表である天野智義副会長、千原氏の推薦人の一人である佐久間恒好常任理事の順で、それぞれ15分間、推薦理由などを説明した。 管理委員(5人)の監視の下、投票に入り、副会長、当日総会を控えている杉並支部から始まり、以降は千代田支部から順に本人確認の後、出席した94人の理事(本部常勤理事らを除く)による投票が行われた。この間、投票権の無い評議員は退席した。 投票は40分以上かかり、古屋氏が終了を宣言後、管理委員立ち会いの下に集計。古屋氏が浅井氏43票、千原氏49票、無効2票と発表した。 理事会に戻り、彦田会長代理が議長として、千原氏が会長候補となったことを報告。これを受けて、千原氏は「このような(選挙という)場をつくったことは内心申し訳ない思いだが、重い1票をいただいたことは大変ありがたい。トラック協会は運営から経営の時代に移っている。会員のためになる施策を進め、事務局の職場環境を良くすることが皆さんへのお返しになる。懸命に取り組み、新しい時代をつくっていきたい」と抱負を述べた。(北原秀紀) 【写真=管理委員の監視の下、理事一人ひとりが投票箱に一票を投じる】