日本アクセス/第6次中計、酒類取り扱い本腰 ロジ事業を積極受託
荷主
2016/06/02 0:00
日本アクセス(田中茂治社長、東京都品川区)は5月27日、2016年度経営方針説明会を開催し、4月から始動した2カ年の第6次中期経営計画の概要を発表した。酒類・菓子卸として基盤整備や機能強化を推進し、「真のフルライン卸」を目指す方針を表明したほか、ロジスティクス事業の新規案件も積極的に受託していく考えを示唆した。(沢田顕嗣) 成長戦略では、酒類と菓子の取り扱いに本腰を入れてラインアップの充実を図るとともに、ロジスティクス事業はロジスティクス営業(調達物流など)の拡大を軸に10%超増の成長目標を設定。また、競争優位戦略では「ダントツロジ」を旗印に掲げ、マーチャンダイジングとロジスティクスを掛け合わせた取り組みを強化する。併せて、メーカーの工場や倉庫から出荷した時点で取引する「EXFactory価格取引」の実現にも注力する。 なお、今中計期間中は物流分野を中心に250億円を投資に充てる。 16年3月期の決算も報告し、ロジスティクス事業は売上高が1673億4600万円(前の期比5.4%増)に伸長。内訳は3PL(サードパーティー・ロジスティクス)が1451億円(4.8%増)、ロジスティクス営業は222億円(9.4%増)といずれも拡大した。 田中社長は「ロジスティクスが我が社のビジネスを支えている。物流拠点数は全国479カ所(委託拠点を含む)に上り、このうち低温センターが430カ所程度を占める。更に、1日当たり8500台の稼働契約車両が運行している。3PL事業規模が第5位、食品3PLではナンバーワンを誇る。この先も業界トップの機能と付加価値を提供し、最強のパートナー卸企業になる」と意欲を示した。 【写真=「ロジスティクスが我が社のビジネスを支えている」と田中社長】