物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

朝日通商、生産請負業に注力 潜在需要を掘り起こし

物流企業

2016/06/02 0:00

 【香川】朝日通商(後藤耕司社長、高松市)は、荷主からの生産請負業に力を入れている。本社倉庫を1月から「国分寺工場」に改装し、生産業務を開始、順調に稼働している。スタッフ20人のうち、ベトナム人5人が技能実習生として所属しているが、後藤社長は勤勉さを評価しており、9月には5人増員して10人にする。(江藤和博)  同社は、荷主が困っていることを解決することで、物流の周辺業務の潜在需要を掘り起こしており、生産請負業もその一環。この荷主とは当初、トラック運送のみの取引だったが、出荷、出荷事務、梱包とサービスの幅を広げ、生産請負業務の受託に結び付いた。  朝日通商は製造場所の提供や人手確保を担当するとともに集塵(しゅうじん)機など一部の設備は用意するが、製造機械などは荷主が提供している。生産請負業務を一連のサービスに取り込むことで朝日通商は自ら荷物を生み出せるため、本業への相乗効果は大きい。  将来は自前で生産設備をそろえて原材料も仕入れる体制を構築し、複数の荷主から受注することを目指している。  一方、10月に開催する経営方針説明会では、ドライバーを含めた5人の社員が自分の夢を発表する場を設ける。同社では「ドリーム プラン プレゼンテーション」と名付けており、企業理念である「出逢いに感謝夢の創造企業」を浸透させ、現場のモチベーションを高めていく。  2016年9月期の売上高は朝日通商が55億円(15年9月期は49億5千万円)、グループ会社の大川陸運(後藤社長、同)は9億円(7億5千万円)を見込んでいる。 【写真=順調に稼働している国分寺工場】





本紙ピックアップ

日通と神奈川臨鉄、40㌳コンテナを鉄道輸送

 日本通運(竹添進二郎社長、東京都千代田区)と神奈川臨海鉄道(飯田聡社長、川崎市川崎区)は16日、日産自動車の栃木工場(栃木県上三川町)向け自動車部品輸送の一部をトラックから鉄道に切り替えるモーダルシフトの取り組みとして…

飲酒運転行政処分強化、トラ業界が根絶へ総力

 トラックなど事業用自動車での飲酒運転による事故の発生件数が下げ止まっていることを受け、国土交通省は、車両使用停止の量定を初違反で最大300日車に引き上げるなど行政処分基準を1日から強化した。再違反ではこれに600日車が…

ANA/成田空港、第8貨物上屋がオープン

 全日本空輸(ANA、井上慎一社長、東京都港区)は2日、成田空港(千葉県成田市)に整備していた第8貨物上屋「ANA Cargo Base+(カーゴベースプラス)」のオープン式典を開催した。空港内6カ所に分散していた貨物施…

秋ト協/トラ日、サッカー冠マッチ開催

 秋田県トラック協会(近藤哲泰会長)は9月29日、サッカーの2024明治安田生命J2リーグ公式戦でブラウブリッツ秋田の冠マッチを開催し、トラック輸送の重要性をアピールした。トラックの日のイベントとして実施。スタジアムの敷…

オススメ記事

日通と神奈川臨鉄、40㌳コンテナを鉄道輸送

 日本通運(竹添進二郎社長、東京都千代田区)と神奈川臨海鉄道(飯田聡社長、川崎市川崎区)は16日、日産自動車の栃木工場(栃木県上三川町)向け自動車部品輸送の一部をトラックから鉄道に切り替えるモーダルシフトの取り組みとして…

飲酒運転行政処分強化、トラ業界が根絶へ総力

 トラックなど事業用自動車での飲酒運転による事故の発生件数が下げ止まっていることを受け、国土交通省は、車両使用停止の量定を初違反で最大300日車に引き上げるなど行政処分基準を1日から強化した。再違反ではこれに600日車が…

ANA/成田空港、第8貨物上屋がオープン

 全日本空輸(ANA、井上慎一社長、東京都港区)は2日、成田空港(千葉県成田市)に整備していた第8貨物上屋「ANA Cargo Base+(カーゴベースプラス)」のオープン式典を開催した。空港内6カ所に分散していた貨物施…

秋ト協/トラ日、サッカー冠マッチ開催

 秋田県トラック協会(近藤哲泰会長)は9月29日、サッカーの2024明治安田生命J2リーグ公式戦でブラウブリッツ秋田の冠マッチを開催し、トラック輸送の重要性をアピールした。トラックの日のイベントとして実施。スタジアムの敷…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap