東急建設、作業予定を一元管理 搬入など情報共有
産業
2016/05/30 0:00
東急建設は23日、建設現場へのトラック搬入や、クレーンによる資機材引き上げ作業の情報を一元管理するシステムを、福井コンピュータ(杉田直社長、福井県坂井市)と共同開発し、東京都渋谷区の工事現場に導入した、と発表した。 搬入やクレーン引き上げ作業のスケジュールを、工事関係者が持つスマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)でリアルタイムに共有でき、搬入待ちや引き上げ待ちといった手待ち時間を大幅に削減することが可能。 スマホの画面には、ゲートに入る予定車両の情報が時間軸で表示される。また、協力運送会社名や車両ナンバー、ドライバー名、ドライバーの携帯電話番号など、ゲートの出入りを管理する警備員が必要な情報を登録することができる。 情報は、玉掛けやクレーン作業の担当者、協力会社もリアルタイムに確認でき、ドライバーから「到着が遅れる」と連絡があった場合は、即座にスケジュールが修正される。 今後、受け入れ検査や伝票管理との連動機能を追加するとともに、生コンクリートを輸送するミキサー車にも対象を拡大する予定。(吉田英行) 【写真=工事関係者が持つスマホやタブレットでリアルタイムにスケジュールを共有】