北越運送、被災地支援 南阿蘇村へ精米輸送
物流企業
2016/05/16 0:00
【新潟】北越運送(高橋聡社長、新潟県村上市)は6日、村上市からの要請で、熊本地震の被災地へ新潟県産岩船米3トンを運んだ。 種類によっては余剰物資も出ている中、南阿蘇村から「精米が足りない」との要請を同市が受け、備蓄米1.2トン、個人商店から提供された米1.8トンの輸送を決定した。 高橋社長は「午前10時ごろ、市から救援物資輸送の依頼が入った。突然の連絡で対応に戸惑い、周辺の事業者にも協力を呼び掛け、車両の確保に努めた。大変難しかったものの、最終的には何とか自社で工面できた」と経緯を説明。 その上で、「少しでも被災者の力になれれば幸い。トラック業界も苦しい状況にあるが、今後も団結して支援していきたい」との姿勢を示す。 午前11時から精米を開始し、午後に梱包と積み込み、夕方に出発という突貫作業を、関係団体との連携で滞りなく完了させた。同市の高橋邦芳市長も作業現場を訪れ、スタッフを激励した。 なお、所属する新潟県トラック協会の村上部会(磯部健蔵部会長)では、震災義援金を募っており、村上市を通じて同村へ寄付する予定だ。(渡辺耕太郎) 【写真=関係団体と連携し、梱包、積み込み作業に取り組む】