幸楽輸送社長 不動直樹氏 6人組バンド22年目
物流企業
2016/05/16 0:00
【北海道】幸楽輸送(札幌市清田区)の不動直樹社長(55)は、結成22年目の6人組ロックバンド「SHINE(シャイン)」でリーダーを務めている。 SHINEは、北海道コカ・コーラ(佐々木康行社長、同)が、1994年に始めた地域交流イベントをきっかけに、当時の同社社員によって結成。会社敷地内を一般開放し、屋台などが並ぶ会場の中でグループ会社の幸楽輸送のトラックをステージに演奏したのが始まりだった。 当時、北海道コカ・コーラの経営企画室所属で30代前半だった不動氏は、イベントのステージ企画を担当。学生時代からエレキギターを弾いていたこともあり、「バンドがしたくて新入社員が入る度、何の楽器が演奏できるかを常にチェックしていたから、企画して5分でバンドが組めた」と笑う。 バンドはボーカルとツインギター、ベース、キーボード、ドラムで構成し、同氏はギターを担当。「当時は私以外、全員20代前半だった」が、現在も全員、北海道コカ・コーラやグループ企業で働いている現役の社員だ。 4月19日には、札幌地区トラック協会の札幌豊平支部(野村佳史支部長)総会後の懇親会で、「時をかける少女」「木綿のハンカチーフ」など6曲を披露し、確かな演奏力で会場を盛り上げた。 地域交流イベントが行われていた94~2000年までは、毎年トラックをステージに演奏。その後は、ライブを見た地域の障害者支援施設から演奏依頼を受け、活躍の場を社会福祉施設へ移してクリスマスなどにボランティアでバンド活動を続けることになった。 更に、施設での演奏が好評を博し、地域のお祭りからも演奏依頼が来るようになり、バンドは更に活動の場を拡大。現在、ボランティアで複数の社会福祉施設や町などのお祭りで演奏を継続している。 「完全にプライベートなバンドで、練習は仕事後や休日。5分で結成したバンドが22年も続くとは思わなかった。札幌豊平支部の皆さんの前で演奏するのは、かなり緊張したが、演奏後、いろんな方に話し掛けてもらえるようになったので、思い切ってやってみて良かった」(北原進之輔) 【写真=懇親会でギターを弾く不動社長(右端)ら】